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「アンチにディスられても、私は傷つかない」“ブラックピーチ”に豹変したスターダム・渡辺桃が明かすヒールターンの真相《特別グラビア》

posted2022/03/08 17:01

 
「アンチにディスられても、私は傷つかない」“ブラックピーチ”に豹変したスターダム・渡辺桃が明かすヒールターンの真相《特別グラビア》<Number Web> photograph by Essei Hara

昨年12月、衝撃的なヒールターンを遂げたスターダムの渡辺桃。その裏側にはプロレスラーとして「殻を破りたい」という思いがあった

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原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

 女子プロレス団体・スターダムの渡辺桃は悪の世界に足を踏み入れた。昨年12月18日、大阪でQQ(Queen’s Quest/クイーンズ・クエスト)を裏切り、ヒール軍団・大江戸隊に電撃加入。ブラックピーチ(黒い桃)に変身を遂げ、略して“ブラピ”とも呼ばれている。

「大江戸隊? ああ、居心地いいよ。みんな全員が自由にやっていて、私も自由にできる。何しても怒られないから。縛られないのが気持ちいいね」

 渡辺は“闇堕ちした虎”スターライト・キッドから、執拗に大江戸隊に勧誘されていた。11月に行われたハイスピード選手権では塩を投げつけられながら、キッドと互いに譲らない激しい場外戦を繰り広げた。

「キッドとハイスピードやった時、私、完全に“悪い人”だった。でも、その方が強いんだな、と思ったんだよね。それだったらヒールになったほうがいいんじゃないかって。だから、大江戸隊を自分で選択した。『怒った時に怖い人』から、常にリミッターを外して、いつも怖いプロレスラーになるために」

「白いベルトなんかいらない。欲しいのは赤いベルト」

 渡辺は当初、リング上では「大江戸隊なんか絶対に入らない」と宣言していたが、11月の半ばに「どうするの」と聞いてみると、「考えている」と完全には否定しなかった。あの時、渡辺の心は揺れていたのだろう。そして、何かがその背中を押した。

「こうなりたい、というのは具体的に決めていない。今は型にはまらずに自由にやりたい。やってみたい相手はいるにはいるし、ケンカも売られたら買うけど、こっちからは行かない。私のこと嫌いなヤツはいっぱいいるだろうから、そっちから来いやって感じ。今のところはただ、リミッターが外れただけ。急にめちゃくちゃ強くなったわけじゃない。ヒールとしてもっと成長してからかな。赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)に関しても、私が常に狙っているのは朱里もわかってるんじゃない?」

 渡辺は強さを求めている。その狙いが赤いベルトであることは、ヒールになる前も今も変わっていない。赤いベルトは強さの象徴だからだ。

「白いベルトなんかいらない。SWAも欲しくない。今はタイミングじゃないと思うけど、私が欲しいのは赤いベルト。もっと悪くなって、強くなった時、私は赤いベルトを巻いている」

【次ページ】 ヒールの快感への目覚め「思いっきり悪口が言える」

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