2021年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
じつは慶応大卒&青学大卒…M-1決勝6位・真空ジェシカに聞く“高学歴芸人の悩み”「芸人になると言ったとき、親の反応はどうでした?」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2022/02/27 17:02
結成9年でM-1決勝初出場となった真空ジェシカ。川北茂澄(ボケ、ネタ作り担当、右)とガク(ツッコミ担当)。おぎやはぎやアンタッチャブルと同じ人力舎所属
川北 邪魔くさいです。でも、錦さんも邪魔くさかったので、優勝してもらってよかったです。僕らと錦さんは、結成年が一緒(2012年)なんですよ。
ガク あんなおもろい人たちにずっといられたら、たまったもんじゃない。
川北 抜けてもらえてよかったです。
――ちなみに、真空ジェシカは、川北さんが慶応大出身、ガクさんが青山学院大出身ということで高学歴芸人として注目を集めています。親御さんは、どう思っていらっしゃるのですか。
川北 手放しで「やれ!やれ!」ではなかったですけど、でも、僕はけっこう中学生ぐらいのときから芸人になるって言っていたので、「なんで急にそんな……」とはならなかったですね。
――勉強はもともとよくできたのですか。
川北 いや、僕は浪人しているので。その頃は、芸人になるんだったら、ちょっとぐらいいい大学に入っておいた方がいいのかなとも思っていたんです。それも売りの1つになるかな、と。
――なりましたか。
川北 いや、実際は、邪魔で仕方ないです。
「かもめんたるも相席スタートのケイさんも早稲田なのに…」
――ちょっと、そんな感じがしますよね。芸風と、あまりマッチしていないというか。
川北 ちょっとわかりにくいボケがあると、すぐ「高学歴だから」みたいに言われてしまうんです。M-1のときも、野球のジャイロボールとか言ってましたけど、僕はただマニアックなだけなんです。
ガク 知識をひけらかしている、みたいに思われる。
川北 なんかね、そう見られちゃって。だから、プロフィール欄の出身大学を消してもらおうと思ったこともあるんです。でも、もう向き合っていくしかないので。
ガク 他の人は、そんなに言われないんですけどね。かもめんたるの2人も早稲田だし、相席スタートの(山崎)ケイさんも早稲田なのに。それを隠しているというか、ずるいなと思います。
ガク「過酷なロケでも何でもやります」
――M-1のキャッチコピーも「屈折のエリート」でした。