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《非情のシード落ち》10区残り1kmで逆転された東海、早稲田と明治も…「箱根はごまかしが利かない」と記者が感じる理由 

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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photograph byNanae Suzuki

posted2022/01/04 11:06

《非情のシード落ち》10区残り1kmで逆転された東海、早稲田と明治も…「箱根はごまかしが利かない」と記者が感じる理由<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

東海大は10区の吉冨裕太にアクシデントが発生し、ラスト1kmで法大に逆転された。そして早大、明大など常連校もシード権を逃した

「トラックと箱根駅伝はまた別物」な理由

 今季の早大は27分台トリオが目玉だが、トラックでは長距離の各種目で10人もの日本選手権に出場実績のある選手を擁している。これはこれで、なかなかできることではないし、十分に評価に値するだろう。それでも、シード権を落とす結果に終わったのは、トラックと箱根駅伝とはまた別物ということ。

 どうしても箱根駅伝の結果ばかりでその年のチームが評価されてしまうのは、なんとも非情にも思える。

 今回の箱根駅伝は戦前から『戦国駅伝』などと称されていた。2位以下の結果を見れば、まさにその通りだったと言える。戦場では1つのミスが命取りになりかねないのも、まさに戦国さながらだった。

 また、今大会の結果で連続シード権は、

東洋大:17年連続
青山学院大:13年連続
帝京大:5年連続
駒澤大と國學院大:4年連続
創価大と東京国際大:3年連続
順天堂大:2年連続

 となった。

 東洋大と青山学院大のすごさが際立つが、栄枯盛衰の激しい大学駅伝界で、何大会も連続で箱根駅伝のシード権を獲得することがいかに大変なことか……。

 駅伝戦国時代はまだまだ続きそうだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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