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“男女混合ペア”はコンビ歴が長いほうが強い? “わたがし”ペアは10年目で銅、フィギュア三浦・木原は3年目でもスゴい
posted2021/09/29 11:03
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Getty Images
男女によるミックス競技が注目を集めている。
新しいところでは、9月20日までカーリングのミックスダブルス日本代表決定戦が行なわれていた。平昌五輪から採用された種目で、この大会で1位となった松村千秋・谷田康真が、12月の五輪最終予選に2枚の五輪出場権をかけて臨むことになる。ミックスダブルスは以前から行なわれていたが、平昌五輪以降、国内の上位チームの選手たちがペアを組むようになり、今回の決定戦もテレビで中継されるなど注目された。
また9月中旬のフィギュアスケートのオータム・クラシックでは、ペアで三浦璃来、木原龍一が国際大会初優勝を飾った。
さらに今夏の東京五輪では、卓球の水谷隼・伊藤美誠が金メダル、バドミントンの渡辺勇大・東野有紗が銅メダルを獲得している。
男女混合ペアの〈強さとコンビ歴〉の相関関係は?
それぞれの競技の場で、「組んでから長い時間をかけたペアの方が強い」と耳にすることがある。そこに相関関係はあるのだろうか。
バドミントンの渡辺と東野は、「この年齢で、ペア10年目というのは世界を見ても少ないと思います」と渡辺が語るように、組んでからの時間では圧倒的な長さを誇ってきた。水谷と伊藤は、常に組んできたわけではないし12歳の年齢差はあるが、2人ともに同郷で水谷の父が設立した少年団出身でもあることから、早くから互いを知る関係にあった。
「僕たちは12歳年齢差があるんですけど、ジェネレーションギャップと言えばやはりプライベートだと全然会話がないところです」