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オナイウ阿道が日本代表「1トップ候補」へ…“東京五輪世代の合流直前”に「アピールに成功した選手」はだれだ?
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2021/06/16 11:05
15日のキルギス戦では、代表初先発のオナイウ阿道がハットトリックの活躍を見せた
セルビア戦でクリーンシートを達成した谷口彰悟と植田直通を含めた4人のCBは、計算できる戦力であることを証明したと言える。どの試合も押し込まれることがほぼなかったため、守備面では評価しにくいところがあるものの、このチームに残っていくという明確な意思を感じさせた。
人材豊富な2列目では、坂元がキルギス戦で初先発した。パフォーマンスは悪くなかった。仕掛けの意識は読み取れた。
とはいえ、2列目の右サイドで起用されるレフティーには、東京五輪世代の堂安律、久保建英、三好康児がいる。彼らを抑えて代表に定着するためにも、坂元は所属クラブで継続的に結果を残していかなければならない。
2列目でアピールしたのは古橋だ。タジキスタン戦で先制点をあげ、キルギス戦ではロングレンジのドリブルで相手守備陣にストレスをもたらした。セルビア戦の1トップはいまひとつハマらなかったが、鎌田や南野との連携は興味深い。相手守備陣が嫌がるスペースへ入り込んでいく感覚が生かされれば、攻撃のオプションに成り得る。
懸案とされる左サイドバックでは、小川と佐々木が起用された。キルギス戦では小川が1アシスト、佐々木が代表初得点と結果を残した。しかし、長友に次ぐ2番手はどちらかを問うと、意見は分かれる。東京五輪世代の合流を待って、序列を考えていくことになるだろう。
東京五輪後のポジション争いは「さらに激しくなる」
東京五輪後の序列再考は、左サイドバックに限ったことではない。1チーム2カテゴリーで活動してきた森保ジャパンは、最終予選から1チームとなる。ポジション争いは、さらに激しくなる。最終予選を勝ち抜くためには、激しくならなければいけないだろう。どのポジションにも2人、3人と候補者が出現することで、チームそのものの競争力は高まっていく。