核心にシュートを!BACK NUMBER
ブンデス全試合出場の堂安律はミニゲームでも勝ちにこだわる…代表戦で“先輩以上の結果を残さなければいけない”理由
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2021/05/28 06:01
代表戦に臨む堂安律は、積極的なプレーでチームからの信頼を得ている
彼らは先輩たち以上のものを残さなければ
現在の日本代表クラスの選手たちは、成長のために個人トレーナーと契約するようになったが、それは例えば岡崎慎司らがその必要性をときにメディアを通しながら、隠さずに発信し続けてきたからだろう。その影響もあって、岡崎らの世代がトレーナーと契約すようになったのは20代半ばごろからだったが、堂安は20歳の時点ですでに始めている。実は昔の選手たち以上に身体のケアをしているのが、いまのヨーロッパで活躍する若い選手たちなのだ。
海外に出ていく選手たちが増えて、そこで何が求められるかの情報や知識が明らかになる。そして、それが後の世代に共有される。その成果が、今につながっている。
ただ、だからこそ、彼らは先輩たち以上のものを残さないといけない。
思えば堂安は2019年のアジアカップでも、シュート数が17本、味方のシュートにつながるキー・パスも11本と、ともにチームトップを記録していた。
攻撃に多く絡む積極性と、決定的なアクションを繰り返すメンタリティーの必要性は、本人の言葉どおりにビーレフェルトでの1シーズンで再確認したはずだ。
あとは、その精度をあげて、オリンピック代表でも、A代表でも先輩以上の結果を残さないといけない。
そんな責任を求められるのが、若い世代の筆頭である堂安なのである。