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プレミア「チーム内得点王への依存度」を調べた GKアリソンがゴールしたリバプール、トッテナムはソン&ケイン頼みすぎ?
posted2021/05/27 17:03
text by
三重野翔大Shodai Mieno
photograph by
Getty Images
20-21シーズンのプレミアリーグが完結した。マンチェスター・シティが2季ぶりの優勝を決め、昇格組のフルアムとWBA、そして昨季躍進したシェフィールド・Uがチャンピオンシップ降格という結果に。
最終節までもつれた来季のチャンピオンズリーグ出場権争いは、リバプールが怒涛の5連勝で3位に滑り込んだ。そして昨季同様、終盤戦で大失速のレスターは、またしても最終節でCL出場権を逃す形となった。
思えばシーズン序盤は1、2位のマンチェスター勢が揃ってスタートダッシュに失敗し、古豪アストンビラやエバートン、サウサンプトンなどが代わる代わる上位戦線に顔を出すなど、例年とは違った形でプレミアファンを楽しませていたものだ。
結果的にはここ数年の勢力図を反映したテーブルとなったが、激しい順位変動というプレミアの醍醐味を久々に味わえるシーズンとなった。
ラスト2試合ではようやく観客もそれぞれのスタジアムに帰ってきた。パンデミックにより異例のシーズンとなった今季はアウェー勝率(40.3%)がホーム勝率(37.9%) を上回るなど、空席のスタンドが選手らに大きな影響を与えたが、1年2カ月の時を経てフットボールが元の姿へと戻りつつある。
過密日程の中で各クラブどんな得点傾向が?
19-20シーズンの中断の影響を受けて開幕が9月12日にずれ込んだことにより、例年よりタイトなスケジュールを強いられた。加えてヨーロッパでは代表ウィークに3試合を戦う国もあるなど、代表選手が多く集まるプレミアリーグの選手たちはこの1年、ほとんど休みなく戦っている。
そういった意味ではどのクラブも総力戦。過密日程による疲労や負傷のリスクを考慮したローテーションをしながら、チームとして高いパフォーマンスを維持しなければならなかった。
そこでゴールという観点から、今季のプレミアリーグ20クラブの総力戦を振り返る。チーム全体で満遍なく得点を挙げたクラブ、トップスコアラーへの依存度が高かったクラブはどこなのか。