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ブンデス全試合出場の堂安律はミニゲームでも勝ちにこだわる…代表戦で“先輩以上の結果を残さなければいけない”理由
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2021/05/28 06:01
代表戦に臨む堂安律は、積極的なプレーでチームからの信頼を得ている
堂安のプレーはドイツ人に好意的に受け止められた
ドイツの大男たちから65回はファールによって倒され、その倍以上のチャージやタックルを受けてきた堂安は、時に痛みを押しながら、『根性で』試合に出続けたわけだ。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーの候補選手や、ファン投票で選ぶ今シーズンのベストイレブンの候補選手に選ばれたのは、そういう面も評価されてのことだろう。
全力で闘っている姿勢が伝わりやすい堂安のプレーは、デュエルの勝利を特に求めるドイツの人たちには非常に好意的に受け止められていた。
5ゴールという記録も、ゴール数とアシスト数を足したスコアポイントという項目でも8ポイントでチーム最多を記録した堂安だが、実は、シュート数でもリーグトップクラスの記録を残している。
シュート数 67本:リーグで8位
ペナルティーエリアの外からのシュート数 35本:リーグで5位タイ
ただ、その精度と決定力については、反省の弁を口にしている。
「僕の数字と(シーズン41得点のブンデスリーガ新記録を達成した)レバンドフスキを見比べると、あきらかに差がある。そういう目に見える結果では、まだまだ、インパクトに欠けた」
「チームメイトからの信頼も徐々に増して」
それら以上のインパクトを残したのがドリブルの回数だった。
シーズン通算201回。
これは、レバークーゼンのウイングのベイリーについで全体で2番目に多かった。ドリブル数について、堂安はこう振り返っている。
「(ビーレフェルトに加入して)3、4カ月経つと、チームメイトからの信頼も徐々に増して、僕にパスを出して『いってくれ!』という状況も増えていきました。自分的にも、練習から無理な体勢でもしかける……もう1回、自分のなかで(ドリブルを)研ぎ澄ませるじゃないですけど、そういう意識をもって練習から取り組めたので、すごく良い感覚でした」