酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
ドラフト出身校番付、ここ10年でまとめると 高校横綱は大阪桐蔭、大学横綱&東大卒は…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2020/11/07 11:04
高校横綱・大阪桐蔭時代の藤浪晋太郎と森友哉。では大学横綱は……
大学はリーグ別にしてみると……
大学は都道府県ではなく、大学リーグ別にしている。
横綱は東京六大学の明治大。高校編で出てきた中日の柳裕也、広島の森下暢仁の他、首位打者を狙うDeNAの佐野恵太(2016年9位)などフレッシュな顔ぶれが並ぶ。
大関は東都の亜細亜大。ソフトバンクの東浜巨(2012年1位)、広島の九里亜蓮(2013年2位)、DeNAの山崎康晃(2014年1位)など好投手が多い。
関脇と小結は、輩出数が同じ14人の首都大学の東海大と東京六大学の早稲田大。東海大は巨人のエース菅野智之(2012年1位)、広島の田中広輔(2013年3位)など。早稲田大は日本ハムのエース有原航平(2014年1位)、今季楽天から巨人に移籍して勝利の方程式を担った高梨雄平(2016年9位)などである。
東大も宮台康平を輩出している
東京六大学は幕内に明治大、早稲田大、慶應義塾大、法政大の4校。立教大は十両にいる。残る東京大も1人(宮台康平 2017年7位)を輩出している。
対する東都大学野球は幕内は亜細亜大、東洋大、中央大。十両に國學院大、日本大、立正大、青山学院大、幕下に駒澤大、国士舘大となっている。
東京六大学が名前の通り6校のクローズドリーグなのに対し、東都大学は4部21校が参加するオープンリーグなので単純な比較はできないが、大学野球の「二大リーグ」だといえる。
このほか幕内には、東海大が強い首都大学リーグ、創価大の東京新大学リーグ。東京勢が圧倒的に多い。 地方では大阪商業大の関西六大学リーグ、東北福祉大の仙台六大学リーグが入幕している。
東京六大学、東都大学と並ぶ老舗の関西学生野球連盟は、十両に立命館大、幕下に近畿大があるが、プロの輩出数では退潮気味だ。