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松島幸太朗の快速は“夢の舞台”で通じるか フランス人がラグビーとMATSUSHIMAに興奮する理由 

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竹鼻智

竹鼻智Satoshi Takehana

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photograph byPanoramic/AFLO

posted2020/10/03 17:01

松島幸太朗の快速は“夢の舞台”で通じるか フランス人がラグビーとMATSUSHIMAに興奮する理由<Number Web> photograph by Panoramic/AFLO

新天地クレルモンでも大きな期待を背負う松島幸太朗。早速トライを奪うなど、存在感を示した

プレミアリーグと比べてみると

 国の経済規模、国内でのラグビー人気ともにフランスに劣らないイングランドのプレミアリーグを見てみると、チームごとの基本上限は約9億5000万円。ここに追加事項として各チーム2選手までは合計給与額にカウントされない“大物選手特別枠”があり、さらにはユースアカデミーから若手選手をトップチームに登録するごとに最大約8200万円、またイングランド代表選手を1人出すごとに約1100万円が追加される規約だが、TOP14に比べると遠く及ばない。また、コロナ禍により、プレミアリーグの基本サラリーキャップは2020-21シーズンから約6億8000万円へと下げられた。

 プレミアリーグはスーパースターを引きつける経済力の視点で見ると、TOP14から劣っているのだ。

 勿論、プロ選手である以上は高給をもらえる点は魅力的だが、その結果として世界中の名選手が集まり、レベルの高いリーグになるというスポーツ面での魅力も、選手にとっては大きなポイントだ。より高いレベルでのプレーを目指す選手たちにとって、TOP14は「夢の舞台」とも言うことができる。

 ちなみにプレミアリーグの状況を見れば、国の経済規模でさらに劣る南半球の強豪国のクラブたちはサラリーキャップ内での苦しいやりくりが想像できる。クラブラグビー界では圧倒的な経済力を誇るフランスを始め、イングランド、そして大企業の資金力を背後に持つ日本のトップリーグへの選手流出が増えていることも容易に理解できるだろう。

フランスは2023年W杯の開催国

 世界中のトップレベルの選手が最も多く集まるTOP14に挑む、日本ラグビーの至宝・松島幸太朗。2023年W杯開催国となるフランスの地で、どこまでその実力を発揮できるだろうか。MATSUSHIMAの挑戦は、まだまだこれからだ。

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