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鹿島が提案する新しい試合観戦方法。
“投げ銭”でクラブもファンも大喜び!?
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byKASHIMA ANTLERS
posted2020/06/19 10:00
「鹿ライブ」に登場した河村太朗アナ、中田浩二、曽ケ端準、小笠原満男、柳沢敦。
デジタルとリアルの融合から新たな収入源が。
中断期間におけるクラブスタッフの動きを振り返ったとき、小泉社長は表情をゆるめた。
「みんながみんな自発的に動いてくれた。そこがすごくアントラーズらしくていいなと感じています。おそらく、この期間に社員全員が何かしらの施策を提案して実現させていたように思います」
「すべては勝利のために」。クラブ全体に流れるパッションだ。
強化部門ではザーゴ監督を新たに招聘して、リアクションサッカーからアグレッシブなサッカーへの変貌を掲げる真っ只中にいる。進化への挑戦は事業部門でも同様だ。小泉社長はアフターコロナ、ウィズコロナに向けて、前を見据えた。
「例えば、今回のようなデジタル施策を導入することで、これまでアウェイゲームになかなか応援へ行けなかった人の見方や楽しみ方を変えられるのではないかと考えています。中断期間はマイナスな面もありましたが、ピンチはチャンス。下を向くのではなく、前向きにポジティブなチャレンジができた期間になりました。今後はデジタルとリアルが融合していくと見ています。その両方が収益源となるように考えていきたいと思っています」