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遠藤保仁と中村憲剛がいま語ること。
「誘ったの覚えてます?」「多分」
posted2020/06/09 11:50
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Asami Enomoto
リモートゆえのビッグな対談が実現しました。
シーズン真っ最中なら、これ絶対に無理だったでしょう。関東と関西、移動の問題もありましたし。
Number1004号『Jリーグ 史上最強チームを語れ』の企画においてガンバ大阪の遠藤保仁、川崎フロンターレの中村憲剛、両バンディエラにおける“トークマッチアップ”が行なわれました。同じ1980年生まれ、日本代表でもチームメイトだったのに、中村選手はなぜか「ヤットさんと話すのは今でも緊張する」と言います。その理由や、最強チームの話についてはどうぞ本誌をご覧いただければ。
今回は紙面の関係上、泣く泣く割愛したところを掲載させていただきます。本題からの脱線も、実はオモロかったというのはよくある話でございまして――。
――ちょっと本題から逸れてしまうんですが、日本代表以外での2人の“共演”を見ていくと2009年8月のJOMO CUPで韓国Kリーグ選抜と戦ったJリーグ選抜は、かなり強かったですね。
憲剛 覚えてます、覚えてます。4-1で勝った試合。あのチームは強かったですね。
遠藤 アウェーでやった試合でしょ。
憲剛 ミツさん(小笠原満男)とミョウさん(明神智和)がボランチで、俺とヤットさんが2列目でしたよね。
遠藤 トップがマルキーニョスとジュニーニョだっけ。
憲剛 そうです。前年に国立で開催して1-3で負けて、(オズワルド・)オリヴェイラ監督が凄い怒っていて、集まったときに「お前ら今年は絶対に勝つぞ」って気合いの入れ方がもう半端じゃなかった(笑)。あの試合で何か印象深いことありました?
遠藤 ジュニーニョが裏抜けしたシーンがあって、分かってはいたけど、俺は(パスを)出さなかった。そうしたらジュニーニョが怒ってね。
憲剛 うんうん。
遠藤 めっちゃ怒られたから、そこはよく覚えてる(笑)。
憲剛 お祭りみたいな雰囲気がなかったですもんね。どちらも必死に勝ちにいってたし、監督もかなり気合いが入っていたし。
遠藤 もう一度(映像で)見てみると、強いなって思うんだろうな。
憲剛 うろ覚えって感じですね(笑)。
遠藤 うん、ジュニーニョの印象が強すぎて(笑)。