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鹿島が提案する新しい試合観戦方法。
“投げ銭”でクラブもファンも大喜び!?
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byKASHIMA ANTLERS
posted2020/06/19 10:00
「鹿ライブ」に登場した河村太朗アナ、中田浩二、曽ケ端準、小笠原満男、柳沢敦。
クラウドファンディングからふるさと納税まで。
クラブ初の取り組みは、まだまだ終わらない。
6月16日、「鹿島アントラーズ クラウドファンディングプロジェクト」開始が発表された。ホームタウンである茨城県の鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市、そして全国のサポーターからの「アントラーズを応援したい」という声に背中を押され、鹿嶋市のふるさと納税を活用したクラブ初のクラウドファンディング実施を決めた。
クラブ自らネット上で寄付を募るものだからこそ、支援者への御礼(リターン)はアントラーズサポーターが喜ぶ豪華なギフトが並ぶ。
金額は1万円から最高金額1000万円。
ザーゴ監督のサッカー講座を受けられる特別セミナー参加、ピッチ上でレジェンド相馬直樹・熊谷浩二とともにボールを蹴るトレーニング体験、小泉社長と食事をともにしながら自ら考えた施策を提案することができる交流会、ホームゲームVIPヘリコプター観戦プランなどなど、普段は大金を用意しても体験できないような御礼が目白押しとなっている。
また、個人による寄付は「ふるさと納税」の対象となるため、税金控除の対象となる。
たとえば3万円の寄付をした場合、2万8000円は税金控除となり、自己負担は2000円。控除額の上限は個人によるが、支援者は通常の寄付と比べてローコストでハイリターンを受けられる。
ホームタウンが潤う施策も用意。
その他にも、カシマスタジアム内にあるカシマウェルネスプラザでインストラクターが行なうスタジオレッスンをオンラインで受けられるプログラム「アントラーズコネキタール」をスタート。選手と一緒にレッスン参加できるという特別企画も提供した。
ホームタウンに向けた施策としては、鹿行地域および近隣の「食」を通販・テイクアウト&デリバリーできる事業者と、外出を制限されている消費者とを結ぶ「鹿行の『食』を届けるプロジェクト」を実施。
他クラブが追随する企画が生まれた。