話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
「やべっちF.C.」が19年続く理由。
リフティング、デジっち誕生の裏話。
posted2020/05/10 19:55
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
TV asahi
「やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~」は、テレビ朝日で矢部浩之氏(ナインティナイン)の冠番組として2002年4月7日にスタートし、今年で19年目を迎えた。
多くの番組がなくなったり、形を変えたりする中、「やべっちF.C.」はスタート当時と変わらないスタイルを貫き、数々のユニークな企画を披露し、多くのサッカーファンに刺激を与え、新しいファンを掘り起こしている。
独自路線を走る「やべっちF.C.」の魅力と「これから」について、番組プロデューサーの中野達朗氏に話を聞いた。
――中野さんが、「やべっちF.C.」に関わったのはいつからだったのでしょうか。
「もともと僕は、文化工房という会社に入って’03年から’09年までスポーツニュースを作っていました。スポーツ新聞の記者さんのように日本代表やJリーグの試合、練習に行って、日々のニュースを取材して報道ステーションなどのニュース番組に流す仕事です。2009年6月の南アフリカW杯最終予選のオーストラリアに負けた試合(1-2)までニュースをやって、翌7月に『やべっちF.C.』の担当になりました」
フランクな雰囲気と骨太な企画。
――内示を受けた時は?
「うれしかったですね。もともと『やべっちF.C.』でもニュース映像を作っていたので、ちょこちょこ携わっていたんですよ。外から番組を見ているとサッカー番組としてすごくフランクな感じですけど、骨太の企画もあった。これからは自分の好きなこと、やりたいこと、例えば選手の密着取材とか、企画でより深掘りできるなって思いました。
あと、ドイツW杯を始めW杯アジア最終予選などいろんな現場を経験させてもらったので、そういうのを活かして番組作りができることは、僕にはいいタイミングだと思いましたね」