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鹿島が提案する新しい試合観戦方法。
“投げ銭”でクラブもファンも大喜び!?
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byKASHIMA ANTLERS
posted2020/06/19 10:00
「鹿ライブ」に登場した河村太朗アナ、中田浩二、曽ケ端準、小笠原満男、柳沢敦。
ギフティング(投げ銭システム)で新たな観戦方法を。
ここで新たにトライしたのが、ギフティング(投げ銭システム)である。
ギフティングとは、インターネット上でクレジットカード決済による500円以上の寄付を、何度でも好きなタイミングですることができるシステムだ。これによってサポーターは、家にいながら直接クラブを支援することが可能になる。映像を見ながら、良いプレーがあれば投げ銭で応援するという新たな観戦方法をテストした形だ。
クラブ初となったこのイベントでは、サプライズで登場した小笠原満男(現テクニカル・アドバイザー)が大いに盛り上げた。同期の中田浩二(現クラブ・リレーションズ・オフィサー)が軽快にトークを回し、曽ケ端準、柳沢敦(現アントラーズユースコーチ)とともに、2001年にジュビロ磐田と戦ったJリーグサントリーチャンピオンシップ第2戦を観戦しながら解説した。
試合の解説を、実際にプレーした選手がする!?
GK曽ケ端がパンチングをした場面では、小笠原から「そこはキャッチだなあ」と強烈なツッコミ。ハーフタイムのロッカールームの様子が暴露されたりと、盛りだくさんの展開に。
Vゴール方式の延長戦で劇的な直接フリーキックが決まった場面では、小笠原が舞台裏を語り始めた。
「前半の最後に蹴ったフリーキックでは、GKのヴァンズワムが真ん中に立って動かなかった。そして、第1戦で中田が蹴ったときも動かなかった。ヴァンズワムは割と先に動く傾向があるGKなんだけど、このときどうポジショニングするかを見ていたら、俺から見て右側に立った。これは“誘っているな”と思って、GKがいる方に蹴れば入るんじゃないかと思って蹴りました」
ピッチ上で繰り広げられた、駆け引きがあった。当時の感動とともに、そのピッチに立っていた当事者の思いを聞くことができる。ファン・サポーターの興奮は、数字に表れた。