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朝乃山の次の“突出者”は誰なのか。
史上初のデータと、多すぎる候補者。 

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西尾克洋

西尾克洋Katsuhiro Nishio

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photograph byKyodo News

posted2020/03/27 11:50

朝乃山の次の“突出者”は誰なのか。史上初のデータと、多すぎる候補者。<Number Web> photograph by Kyodo News

平幕から一気に大関まで駆け抜けた朝乃山(左)。その次を追う力士の候補は潤沢だが……。

群雄割拠すぎて突出者が出ない。

 ただ、これだけ多くの力士が複数回勝ち越している事例は類がないので、見通しが立ちにくいのは事実だ。

 高いレベルで多くの力士が争い、小さな差で勝ち越しと負け越しが別れるからこそ、突き抜ける力士が現れない。更には速い相撲を取る力士が多いのでコンディションの影響が大きく、上位で地位をキープするためには長く好調を維持する必要がある。

 2019年は横綱が出場と休場を繰り返し、大関は怪我に苦しんだ。横綱と大関に同じ状況が続き、朝乃山が同じペースで勝ち続けたとしたら、上位陣が勝つ絶対数は減少することになるだろう。上位で勝ち越せる力を持つ力士がこれほど多い中で星勘定を考えれば、横綱大関にとっては厳しい状況になったと言えるだろう。

過去のデータにない異例の状況。

 本来であれば、次の大関候補が突き抜けておかしくない状況である。だが、実力者が多すぎることによって星の潰しあいを招き、横綱に後塵を拝する結果となっている。大関以下の実力差は縮まっているが、まだ横綱には及ばない。

 2020年は過去のデータに無い状況だ。

 その中で朝乃山が抜け出した。次は誰が抜け出すのか。まだまだこの状況が続くのか。

 まずはコロナ禍が落ち着き、5月場所が予定通り行われることを願いたい。

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