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内田篤人と昌子源、クラブ関係者が
クラブW杯で感じた鹿島と世界の差。
posted2018/12/25 12:00
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
AFLO
年間60試合を戦ったのち、中3日、中2日という日程で欧州王者レアル・マドリー、南米王者リーベルプレートと対戦した鹿島アントラーズ。1-3、0-4で連敗という結果は当然、受け入れがたいものではあるが、それ以上にピッチに立った選手たちの衝撃も小さくはなかっただろう。
2016年クラブW杯では南米王者を破って決勝まで進み、レアル・マドリー相手に延長戦にまで追い込んだ。その2年後、また違う形で彼らを刺激したに違いない。
若い選手が衝撃と刺激を得たのは言うまでもないが、ベテランや監督にとっても、考えるべき課題や気づきは多い。
内田が語った「歴史」の違い。
3位決定戦後、内田篤人は欧州との違いを「歴史」だと語った。
「10代の頃にヤナギ(柳沢敦)さんに欧州と日本の違いについて訊いたとき、『歴史』だと言っていた。それは僕自身シャルケへ行って痛感したこと。その歴史とか時間とかを埋めていくにはどうしたらいいのか? シャルケのユースなんてさ、すごい化け物がたくさんいた。ああいう選手を作れる環境というのは、まだまだ日本では時間がかかると思う。
いろんな問題や課題がある。それはひとつではないと思うんだよね。プレーヤーとして、向こうへ行ってこういうところが違うな、足りないなって思うところはいっぱいあるから。一度は勝つことがあるかもしれないけど、南米やヨーロッパのクラブと肩を並べたいなら、ひとつの問題ではないし、短期間で埋まるものではない。でかい規模の話をしちゃってるけど。その差っていうのはみなさんが思っている以上に大きい」
シャルケ時代とは違い、鹿島アントラーズのユニフォームを着て、日本やアジアを代表してその舞台に立ったからこそ、思うところがたくさんあった――そう内田は話した。