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10年前のドラフトから考える広島。
優勝は分離ドラフトのおかげ!?

posted2018/10/07 11:30

 
10年前のドラフトから考える広島。優勝は分離ドラフトのおかげ!?<Number Web> photograph by Kyodo News

今季は10試合の出場に留まっている岩本貴裕(10月3日現在)。日本一へ……復活をかけた選手個人の戦いはまだ続いている。

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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Kyodo News

 毎年ヒートアップし続けている「プロ野球ドラフト会議」。今年も夏の甲子園の熱気をそのままに、秋の空を熱く焦がしています。そこでNumberWebでは、誰よりもドラフト会議を知るジャーナリスト・小関順二氏に依頼し、全12球団の10年前のドラフトを振り返って今を検証する『2008年のドラフト会議、その後』という短期集中連載をスタートさせました!
 第1回はリーグ3連覇を果たし、日本一へ向けてその闘志が真っ赤に燃え上がっている広島東洋カープです!

2008年のドラフト会議・広島東洋カープ

1位 岩本貴裕/外野手/亜細亜大学
2位 中田廉/投手/広陵高校     
3位 小松剛/投手/法政大学
4位 申成鉉/内野手/京都国際高校
育成1位 松田翔太/投手/金沢学院東高校 

15年間Bクラスだった原因は?

 2016年からリーグ3連覇をしているが、1998~2012年までの15年間Bクラスの底で喘いでいたのはドラフトの失敗があったからだ。

 それがいい方向に向かい始めたのは'05~'07年の3年間だけ行われた分離ドラフトから。

 高校生を対象にした指名と、大学生&社会人を対象にしたドラフトを別々に行なう目的は、高校生の逸材と大学生&社会人の逸材を1年(2回)のドラフトでいっぺんにさらってしまおうという企みからだろう。

 広島はそういうことを考える球団ではないが……結果的にはこの分離ドラフトがよかった。

【次ページ】 分離ドラフト時代に現在の礎を作った。

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