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ムバッペ以外もロサーノ、ゴロビン。
ロシアW杯で評価を高めた新星たち。 

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手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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photograph byGetty Images

posted2018/07/04 08:00

ムバッペ以外もロサーノ、ゴロビン。ロシアW杯で評価を高めた新星たち。<Number Web> photograph by Getty Images

ドイツを初戦から奈落の底へと叩き落としたメキシコのロサーノ。ビッグクラブも放っておかないだろう。

大迫、柴崎、チョ・ヒョヌ、アズムン。

 1990年9月19日生まれのM・フェルナンデスはサンパウロ郊外の出身で、'14年10月の日本戦でブラジル代表デビューしている。代表変更が認められたのは、唯一出場したその日本戦が親善試合だったからだ。ゴロビンと同じCSKAモスクワに2012年の夏から所属し、'16年夏には帰化が認められ、ロシア代表にデビューした'17年10月の韓国戦から数えて、W杯初戦のサウジアラビア戦が6試合目という“新戦力”だった。

 2012年1月のトランスファーマーケットでは、当時グレミオに所属していたM・フェルナンデスの獲得にモウリーニョが興味を示し、個人的にコンタクトを取っていたという話がある。

 移籍が実現しなかったのは、レアル・マドリーの会長フロレンティーノ・ペレスの同意が得られなかったからだと言う。現在マンチェスター・ユナイテッドを率いるモウリーニョは、4年に一度の檜舞台で拍手喝采を浴びるM・フェルナンデスの、さらにはチェリシェフの晴れ姿を、どこかで見ているだろうか。

 アジア勢では日本の大迫勇也と柴崎岳に加え、第3GKから抜擢されてスーパーセーブを連発した韓国のチョ・ヒョヌが名を揚げる一方で、イランの至宝サルダル・アズムンがグループリーグ敗退後、23歳の若さで代表引退を表明している。

誹謗中傷に晒され、母親に健康不安が。

 3試合無得点に終わったアズムンは誹謗中傷に晒され、それが深刻な健康不安を抱える母親の心痛を招いている状況に耐えかねたようだ。モロッコとイランの大健闘もあり、グループBは好ゲームが続き、2戦目までは良さを出し切れていなかったアズムンも最後のポルトガル戦では存在感を示していた。

「余計な負担が減っていい」

 アズムンの代表引退表明を、そんなふうに歓迎するクラブも出てきそうだが、W杯はやはりただの大きな大会ではないという話でもあるだろう。活躍しても、できなくても、重要な分岐点となりえる。

 彼らがこれから、どんな道を歩んでいくのか、注目し続けたい。ムバッペという“新たな怪物”だけでなく、ロサーノからアズムンまで、それぞれ心に残るプレーを見せてくれた彼らのこれからを――。

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