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レアル、バルサの怪我人が多すぎる!
故障の4原因に、タイトル後遺症も?
posted2015/10/15 10:40
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph by
AFLO
所属選手が各国代表に招集され試合に臨むたび、レアル・マドリーのメディカルチームは選手の“カルテ”をそれぞれの代表監督やチームドクターに送っている。
加えて、コンディションが悪く、筋肉をいためる可能性がある選手については、代表のフィジカルトレーナーや理学療法士にコンタクトをとって、マドリーで行っている治療やトレーニングの内容を伝えている。特別な注意を払ってもらうためだ。
それなのに、10月8日ニースで行われたフランス対アルメリアの親善試合でベンゼマが左脚のハムストリングを損傷した。
10日ザグレブで行われたユーロ予選クロアチア対ブルガリア戦では、モドリッチが右大腿部に違和感を覚え、前半でベンチに退いた。その後、MRIを用いた検査で外転筋に浮腫が見つかった。
避けようがないことだったのかもしれないが、マドリーの関係者は腹を立てているという。
1カ月半ですでにのべ11人が離脱。
同時に、クラブの内外で警鐘が鳴らされ始めた。
主力2人が戦線を離脱するからだけではなく(ベンゼマのケガは全治2週間から3週間でモドリッチは1週間)、開幕後の負傷があまりに多いからだ。
順に挙げると、
9月5日 ダニーロが親善試合ブラジル対コスタリカで右足裏の腱膜損傷。
9月8日 ハメスが親善試合コロンビア対ペルーで左大腿部に肉離れ。
9月15日 CLシャフタール戦でベイルが左ヒラメ筋(ふくらはぎ)を損傷し、セルヒオ・ラモスが左肩脱臼。
9月23日 ペペがアスレティック戦で左脚に打撲。
9月26日 ヘセがマラガ戦で右ヒラメ筋(ふくらはぎ)損傷。
10月3日 ハメスが練習中に左大腿部に再負傷。
10月4日 アトレティコ戦でカルバハルが右足首の腓骨筋腱を損傷し、ラモスが左肩を再負傷(脱臼未完治のまま出場したという見方も)。
そしてベンゼマとモドリッチである。
およそ1カ月半で、のべ11人にもなる。