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レアル、バルサの怪我人が多すぎる!
故障の4原因に、タイトル後遺症も?
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byAFLO
posted2015/10/15 10:40
ロナウドを抑え、今季の得点ランクトップを走っていたベンゼマの離脱はレアルにとって大きな痛手だ。
おかげでリーガの序盤戦は面白い混戦に。
チームドクターであるリカルド・プルーナによると、少なくともバルサでは、複数のタイトルを獲った翌シーズンは「故障が増えるのが普通」だから。
たとえばクラブ初の3冠獲得の翌年に当たる'09-'10シーズンに起きた筋肉系の故障は25回('08-'09は6回)。リーガとCLを制した後の'11-'12シーズンは23回('10-'11は12回)といった風に。
ともあれ、2強がトラブルに見舞われたおかげで今季の序盤は非常に面白くなっている。バルサは早くも2敗を喫し、マドリーは3試合で引き分け、7節を終えた時点で首位は16ポイントのチーム(ビジャレアル)――これ自体'06-'07シーズン以来の椿事だ。
混沌とする上位の争い。その中でチームのポテンシャルを完璧に引き出すためのイレブンを組むことができないバルサやマドリーは、今後どのように戦っていくのか。
来月にはシーズン最初のクラシコも控えている。
監督の采配、フォーメーション、誰がどのポジションでどんなプレイをしたのか等々、全ていちいちチェックしたい。