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勝っても勝っても評価されない、
マンC、マンチーニ監督の憂鬱。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2010/10/15 10:30

勝っても勝っても評価されない、マンC、マンチーニ監督の憂鬱。<Number Web> photograph by AFLO

インテルではセリエA3連覇したものの、なかなかCLでは好成績が残せず、結局チームを去ったマンチーニ。マンCではどのような結末が待ち受けるのか…。

エースとの対立をクローズアップされ、立場は微妙に。

 続くニューカッスル戦(2-1)では、マンチーニは積極的なベンチワークを披露した。1-1で迎えた後半、トゥーレとバリーに代えてエマニュエル・アデバヨルとアダム・ジョンソンを投入したのだ。テベスとアデバヨルの2トップをミルナー、シルバ、ジョンソンがサポートする5人編成の攻撃ユニットは、75分に勝ち越し点をチームにもたらした。

 ただし、ここでもメディアによる指揮官への評価は「選手交代で流れを変えた監督の采配による勝利だ」という、ブライン・キッド助監督のコメントを引用する程度にとどまった。そればかりか、試合の2日後には、ハーフタイム中にマンチーニとテベスが戦術をめぐって衝突していたとセンセーショナルに伝えられる始末。テベスには、マーク・ヒューズ前監督を解雇した経営陣への批判を口にし、二部練習が多い現監督のメニューに不満を唱えた過去がある。エース兼キャプテンのさらなる反発により、マンチーニの立場はより微妙なものになるのではないかと見られている。

「監督解任レース予想」で打たれた印は“◎”!?

 まだまだシーズン序盤とはいえ、2位につけているシティは、4位争いのみならず、優勝争いに絡む可能性すら秘めている。マンチーニも「半年後には“スペシャル”なチームを作り上げて見せる」と自信を仄めかす。国内の大手ブックメーカーの予想を信用するならば、1.28倍と低倍率のついているシティの4位は極めて現実的ということになる。

 だが、監督個人の今後となると話は別だ。ブックメーカーによる「プレミア監督解任レース予想」でマンチーニに付けられたオッズは8.5倍。これより低倍率、つまり途中解雇が濃厚と思われている顔触れは、開幕から降格圏内をさ迷っている下位勢の監督連中しかいない。

 果たして、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルを抑えて2位に浮上したシティの「雇われ監督」は、両軍との直接対決を含む残る前半戦を無難に乗り切り、下手をすれば現職での年越しすら危ういとする世間を見返すことができるだろうか?

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ロベルト・マンチーニ
マンチェスター・シティ

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