ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
完全に韓国の術中にハマった日本。
U-19、五輪、2大会連続敗北の現実。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byNaoki Ogura/JMPA
posted2012/08/11 12:25
試合直後のキャプテン吉田のコメント。「これが現実。目に焼きつけておいた。サッカーをやっている限り、今日のことを忘れることはない」
U-19アジア選手権、五輪と2大会で負け続けた日本代表。
永井はスペースを消され、局地戦に持ち込まれた。ロングボールに付き合う感じになり、攻撃にさしたる変化をつけられず、時間を浪費していった。
最後はメキシコ戦同様、パワープレーでゴールを狙いに行ったが、機能しなかった。そうして、0-2で敗れたのである。
44年ぶりのメダルは、ならなかった。
U-19アジア選手権、五輪とこの世代は、2つのカテゴリー別代表で韓国に勝てなかった。
また五輪本大会では、準決勝、銅メダルマッチという大事な試合に勝てなかった。
グループリーグでは長所だけが見えたが、やはりコンディションが落ちてくると脆さも見えてくる。自分たちの戦術がハマればスペイン戦のように素晴らしいサッカーが展開できるが、違う戦術や状況に応じたサッカーを展開できる余力や経験が、まだ足りなかった。それが韓国に敗れ、メダルを逸した要因のひとつであることは、間違いない。