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日本代表攻撃の最優先は久保建英でも三笘薫でも伊東純也でもなく…「モリヤスが他の解決策を」「個の爆発に頼るべきでない」トルシエがズバリ指摘
text by

田村修一Shuichi Tamura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/03/31 17:01

現日本代表は久保建英と三笘薫らワールドクラスに近づくアタッカーを複数擁する。ゆえにトルシエは「攻撃のオートマティズム構築」に期待を寄せる
「それは私がここで語ってきたことについてだ。攻撃をサポートするアタッカーを得ることであり攻撃のオートマティズムを作り出すことだ。グループをさらに拡大していくことも必要かもしれない。そして選手により多くのプレーの機会を与える。
日本のグループはすでに出来あがっている。23~30人が誰であるのかは広く認識されている。彼らの多くはヨーロッパのビッグクラブでプレーしていることも。しかし彼ら以外も試しに起用するのもいいかもしれない」
クボやナカムラ、イトウにミトマの爆発頼りでなく
――なるほど。
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「それから攻撃の問題を分析してオートマティズムを構築し、それを試合で試していく。それこそが日本の最優先課題といえる。久保や中村、伊東、三笘らの個の爆発に頼るべきではない。3人ないし4人のコンビネーションを構築し、相手の守備を組織的に崩すようにする。課題はもうわかっている。後はビデオを見て分析し、その結果を練習に落とし込みオートマティズムを作り出す。英語で言う『パターンの構築』だ。流動的なボール回しができれば、相手ディフェンスは混乱に陥る。
繰り返すがグループはすでにある。他のオプションを構築し、攻撃のオートマティズムさえ確立できれば日本に問題はない」
――第1回で触れた「戦術面の弱さ」から話を展開していきましたが、以上があなたの結論ですね。メルシー、フィリップ。
<サッカー日本代表特集:つづく>
