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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「タケがロンドンまで遊びに来ました」鎌田大地28歳が語る、久保建英23歳とご飯を食べた日「後輩たちに愛される」鎌田がロンドンで会食する豪華メンバー
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byJFA/AFLO
posted2025/03/29 17:40

23歳の久保建英と28歳の鎌田大地。久保は「ひねくれもの同士で、プレースタイルも合う」と語った
日本代表MFがプレミアリーグに参戦したのは昨年7月。フランクフルト在籍時代に師弟関係にあったオリバー・グラスナー監督が、その5カ月前にクリスタルパレスの指揮官に就任した。そして、愛弟子の鎌田を呼び寄せたのである。
しかしクラブは開幕から黒星先行で、気がつけば降格圏に浸かった。するとグラスナー監督は、クリスタルパレスの本来のプレースタイルである「フィジカルサッカー」に戦術を切り替えた。ここから、チームは徐々に復調。対照的に、中盤に「柔」のエッセンスを加える鎌田の序列は低下し、ベンチを温める試合が増えた。鎌田は説明する。
「僕的にはパスをある程度つないでボールを保持できないと、自分の良さがなかなか出せない。フランクフルトは、両ウイングバックに攻撃的な選手を置いて、“攻撃的で、ボールを保持して”というチームでした。クリスタルパレスは“守備的で、基本的にはロングボール”というチーム。
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開幕当初にうまくいかなかったので、後ろからパスをつなぐことをやめて、ロングボール主体のチームになってる。 監督としてはやりたいことは一緒なんでしょうけど、実際にやってることは全然違うという感じですね」
プレミアリーグの28節を消化し、鎌田の先発はここまで10試合。スタメンに名を連ねたのは約3分の1で、カップ戦でゴールを挙げているものの、国内リーグではゴール、アシストがまだない。鎌田にとって、今は試練の時である。
「ロングボール、うちとエバートンぐらい」
ただ試合を終えると、鎌田という選手は、記者の質問に丁寧に答えてくれる。「チームの状況」から「プレーの説明」まで、細かく話してくれるのである。記者にとっては、本当にありがたい存在だ。
彼との質疑応答から感じるのは、深い洞察力と分析力だ。三笘薫をして「頭の良い選手。ピッチでも、本当に考えて、ポジションを取っているのが分かる」と言わしめるように、28歳MFのストロングポイントのひとつは「サッカーIQの高さ」にある。そこで聞いてみた。「鎌田選手から見て、プレミアリーグはどんなリーグに映りますか」と。