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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「いつの間にあんなに上手くなったんだ…」《プロ野球開幕》敏腕スカウトがキャンプで驚愕「獲っておけば良かった…」“衝撃ルーキー”たちのリアル評
posted2025/03/28 11:02

ドラフトから開幕までの間にスカウトも驚く成長を遂げる選手もいるという。キャンプを見た敏腕スカウトが「獲っておけば…」と後悔したルーキーたちは?
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
JIJI PRESS
ついに開幕する2025年のプロ野球。中でも気になるのが初のプロの舞台となるルーキーたちの存在だ。では、開幕前のキャンプを見た百戦錬磨のスカウトたちに聞く「今季大注目」の新人は、一体どの選手なのだろうか?《NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》
プロ野球のキャンプには、他球団の関係者たちもたくさん訪れる。
トレードやドラフトによる新戦力の見極めと、現有戦力の中に、良くも悪くも、ガラッと変わった選手はいないのか。そんな「変化」をキャッチしようとするスコアラーやスカウトたちである。
たいていのキャンプ地の球場では、ネット裏観客席のど真ん中あたりに、「関係者専用席」なるものが設けられ、体格のよい男たちが、サングラスの奥で目を光らせるのだ。
スカウトも気にする「ルーキーたち」の実力
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中でも、より興味の対象になるのがルーキーたち。
トレード加入や現有戦力の選手たちについては、それぞれに昨年までのデータがあるが、ルーキーたちにはそれがない。特に、スコアラーの方たちにとっては、初めてプレーを目にする選手たちばかりなので、自然と目線はそちらのほうに吸い寄せられるという。
「昔のルーキーって、パッと見ればすぐにわかった。キョロキョロして、オドオドして、なんとなく落ち着きがなくてね。体つきも一目瞭然、ユニフォームがブカブカ。肝心な部分の肉付きが弱かった。でも、最近は変わりましたね。グラウンドでも堂々としているし、アマチュアで十分に筋トレをやっているせいか、ユニフォーム姿のシルエットもぜんぜん遜色ないですよ。逆に、プロで5年、6年経ってまだはっきりしない選手たちのほうが、ユニフォーム姿がショボく見えてしょうがない」