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センバツ“衝撃の初登場”沖縄・エナジックスポーツ高とは何だったのか? 示した「県内だけでも戦える」…ライバル校監督も「選択肢が増えるのはいいこと」

posted2025/03/26 17:00

 
センバツ“衝撃の初登場”沖縄・エナジックスポーツ高とは何だったのか? 示した「県内だけでも戦える」…ライバル校監督も「選択肢が増えるのはいいこと」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

春夏通じて甲子園初出場となったエナジックスポーツ高の初戦は愛知・至学館を相手に8-0で快勝。ベンチ入りメンバーは全員、地元・沖縄出身だった

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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 連日、熱戦がつづく春のセンバツ甲子園。今大会、大きな注目を集めたのが、初出場の沖縄・エナジックスポーツ高等学院だ。ただでさえ目を引くカタカナの校名に加えて、69歳の指揮官のベンチでの独特の装いや、「ノーサイン野球」も注目を集めた。そんな“ナゾの初出場チーム”が大舞台にいたるまでの道のりとはどんなものだったのか。また、甲子園に残したものはなんだったのだろうか。《全2回の1回目/つづきを読む》

 青い帽子を被り、サングラスとマスクを着用している。ユニフォーム姿で甲子園のベンチにいなければ誰だか皆目見当もつかない。

 そんないで立ちでチームを見守っていたのが神谷嘉宗である。

甲子園で歴史的1勝…指揮官は69歳!

「変装しているわけではないですよ」

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 神谷が報道陣の笑いを誘い、“変装”の正体が花粉症対策であることを明かす。

 今年のセンバツで話題となった、カタカナの甲子園初出場校――エナジックスポーツを率いて歴史的な1勝を挙げた監督の素顔は、肌につやと張りがあり、今年で古希を迎えるとは思えないほどである。

「忘れてたのに、言わないでよ」

【次ページ】 「沖縄の力」で「3年以内に甲子園」?

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