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「軽く振ってスタンドイン」の迫力! ヤクルト村上宗隆“ラストイヤー”へ大いに語った打撃論…「今季は凄いことになるよ」師匠も太鼓判

posted2025/03/09 11:04

 
「軽く振ってスタンドイン」の迫力! ヤクルト村上宗隆“ラストイヤー”へ大いに語った打撃論…「今季は凄いことになるよ」師匠も太鼓判<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

「ラストイヤー」で米球団の行き先ばかり取り沙汰されている村上だが、実はキャンプ序盤から打撃の迫力が凄い

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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Hideki Sugiyama

今オフのメジャー挑戦を表明しており、2025シーズンは日本での“ラストイヤー”となる、ヤクルトの村上宗隆内野手。今回、NumberWebの特別インタビューに自身の打撃論の一端を明かした。主砲が心に秘める決意と、「進化」への渇望とは——。〈全2回の1回目/つづきを読む〉

 ひとたび打席に立てば、軽いフリーバッティングでさえ異次元のショーに変えてしまう。2月下旬、浦添キャンプ。そのひと振りひと振りに、スタンドの観客の視線は釘付けになっていた。無駄な力の抜けたスイングが捉えたボールは、ピンポン球のように水色の空へと消えていく。打球がフェンスを越えるたび、スタンドからはどよめきと盛大な拍手が沸き起こった。

「見ました? 今日のムネのフリーバッティング」

今シーズンは凄いことになる

 興奮気味にそう口にしたのは、今季から球団のGM特別補佐に就任した青木宣親氏である。現役時代は自主トレも共にした村上にとっての「師匠」は、こう続けた。

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「この感じで打っていけたら、今シーズンは凄いことになるんじゃないかな」

 その言葉を村上本人に伝えると、ほんの少し表情が緩んだ。

「そうっすね。風もありましたし。でもスイングの内容としては良かった。こういうスイングを続けていって、試合でも同じようにできるように、というのは心がけてやりたいなと思います」

 25歳にしてプロ7年間で通算224本塁打を放つ。スラッガーの宿命か、開幕まで1カ月以上あるキャンプ期間中から、その飛距離や柵越えの数は大きな注目を集める。いとも簡単にスタンドインする打球を眺める方はなんとも愉快だが、実際に打席に立つ村上本人はこの時期、何を意識して打席に立っているのだろう。

【次ページ】 バスターからスタンドインさせる迫力

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