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「リングに上がるな」と言われたプロレスデビューから3年…セクシー女優を引退、ちゃんよたがボディコンテストで見せた筋肉美「凄く幸せ者です」―2024下半期読まれた記事 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2024/12/28 17:00

「リングに上がるな」と言われたプロレスデビューから3年…セクシー女優を引退、ちゃんよたがボディコンテストで見せた筋肉美「凄く幸せ者です」―2024下半期読まれた記事<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

8月24日のマッスルゲート神奈川大会、ウーマンズウェルネス部門で準優勝を果たした際のちゃんよた

9月にはAV引退発表「次のステップに進みたい」

 9月は人生の転機というべき時間になった。月末でのAV引退を発表したのだ。引退記念作品もリリースされた。なぜ引退なのか。端的に言えば「やり切った」と思えたからだ。

「FANZA(動画販売などの総合アダルトサイト)の年間女優ランキングで、2023年に初めてランキング入りできたんです。発表されるのが200位までで、自分は180位。でも毎月1000人くらい女優さんがデビューしていると言われている業界での年間180位ですから。

 まして私は王道ではない。特段顔が可愛いわけでもないし、凄く胸が大きいとかでもない。それでもある程度、名前を知っていただけた。本当に“やれるところまでやったな”と思えましたね」

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 有名な女優と共演すると「その行為そのものを楽しんでるんだな」と感じた。自分はそこまでではなかったし、だから「この業界でトップに行く人間ではないんだろうな」とも感じた。

「去年、休業期間に自分の生き方について考えたのも大きかったですね。人生短いんですよ、長いと思いきや。やり切ったと思えたことにずっとすがってちゃいけないなって」

 アダルト業界に進んだ背景には、心身ともに酷使するセクシー女優や風俗嬢たちに筋トレを指導することで役に立てればという考えもあった。ただそのためには、今以上にトレーニングの知識が必要だ。真面目に突き詰めて考えたら、結果としてそうなった。

「次のステップに進みたい。純粋にもっとトレーニングがしたい」

 知名度という点では引退はマイナスかもしれない。ただ、その分だけトレーニング、YouTube、そしてプロレスのレベルは上がるだろう。

「リングに上がるな」デビュー時の批判は応援に変わった

 9月10日、PPPTOKYOのリングでちゃんよたのデビュー3周年記念試合が行われた。タッグパートナーはやはりZONES。対戦相手はレスラーとしてのお手本のような存在でもある水波綾と、スターダムの飯田沙耶だった。

 飯田も筋肉にこだわりを持つ選手。スターダムでNew Bloodタッグ王座に挑戦した時のチャンピオンが飯田(パートナーは羽南)だった。自分の成長を確認するためにも、かつて負けた相手、自分と同じベクトルのレスラーに勝ちたかった。

 結果は惜敗。観客を沸かせまくる大熱戦だった。そのこと自体に意味があったと言えるのかもしれない。

「3年前にデビューした時は“お前はリングに上がるな”とか“プロレスなめるんじゃねえ”とか、いろんなことを言われました。でも少しずつレスラーとして積み重ねてきて、今はこんなにたくさんの人に応援してもらえる。隣には同じところを目指す仲間もいる。凄く幸せ者だなと思います」

 敗戦について「また頑張る理由ができました」と語ったあたり、いかにもちゃんよたらしい。これまでは“異色のレスラー”だったが、それに甘んじなかったことをファンは知っている。現在は「週5で筋トレ、週2でプロレスの練習」という生活。人生最大の目標である「生き物としての強さ」には、さらに磨きがかかっていく。

―2024下半期プロレス部門 BEST5


1位:「リングに上がるな」と言われたプロレスデビューから3年…セクシー女優を引退、ちゃんよたがボディコンテストで見せた筋肉美「凄く幸せ者です」
https://number.bunshun.jp/articles/-/864082

2位:「イメチェンして女性ファンが増えた」“ギャルになった”天咲光由(22歳)は筋肉も成長中…NEO GENESISで目指すベルト《特別グラビアインタビュー》
https://number.bunshun.jp/articles/-/864081

3位:2013年生まれの“小学生レスラー”がデビュー「昔だったら考えられないこと」ジャガー横田も期待する新人・NENEが見せた“真っ向勝負”
https://number.bunshun.jp/articles/-/864080

4位:クラッシュ・ギャルズよりも“米国で大人気”だった日本人女子タッグとは? WWEが特別扱い、JBエンジェルスはなぜ人気絶頂で“帰国”したのか
https://number.bunshun.jp/articles/-/864079

5位:頬に穴をあけ、頭に針を打ち込み…過激な“プロレス男女マッチ”の結末は? “極悪女王の後継者”は棚橋弘至を標的に「普通に引退なんてさせねえから」
https://number.bunshun.jp/articles/-/864078

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