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「2015年の代表合宿だけは二度と戻りたくない(笑)」。日本ラグビー史上初ベスト8の原動力となった福岡堅樹が語る“ジブンを追い越す”瞬間。
posted2024/12/20 11:00
text by
福田剛Tsuyoshi Fukuda
photograph by
Takuya Sugiyama
引退後3年経った今もトレーニングは欠かさない
ぶ厚い胸板。引き締まったふくらはぎ。撮影のためにジムに入ってきたこの日の福岡堅樹の体つきは現役の頃と全く変わらないように見えた。
「いや、そんなことないですよ、現役の頃から比べると筋肉は大分落ちました。今、学生の自分がラグビー選手時代の身体を維持していたら、逆に健全じゃないですよね(笑)」
現役の頃は週に3回のジムワークで、鋼の身体を作り上げていた。
「シーズン中は毎週土曜日に試合があるので、日曜日はリカバリー。月曜日、火曜日はジムワーク、水曜日が休みで、木曜日はまたジムワークというサイクルで過ごしていました」
引退してすでに3年、医学部の4年生となった今も、週に1~2回はトレーニングで汗を流す。
「解説の仕事で人前に立つことも多いので、急に太ったなとか痩せたなと思われないように、ある程度体型はキープするようにしています。これから実習が増えてジムに行く時間がなかなか取れなくなりそうなので、最近、ダンベルを買って、自宅でトレーニングができる環境を整えました。日本代表のときにトレーニングはいろいろと教えてもらったので、これ以上代謝を落とさないように大きな筋肉を維持していきたいと思っています」
医学生になった今でも代表での教えは、習慣として体に染みついているようだ。
タンパク質補給のために活用しているのが「ダノン オイコス」
トレーニングと同じく習慣となっているのが、タンパク質を摂ることだ。
ラガーマンにとって筋肉の素となるタンパク質は絶対に欠かすことができないものだった。
「代表合宿になると、タンパク質を朝の食事で摂って、午前練習が終わるとプロテインを飲んで、昼食を食べる。そこから午後の練習後にプロテイン、夕食を食べたら寝る前にリカバリーでプロテインを飲む。常にプロテインと共にある、そういう生活を送っていました(笑)」
さすがに今はこれほどまでにタンパク質は摂らないものの「糖質や炭水化物は意識して減らしていますが、タンパク質は朝昼晩、毎食絶対に欠かさないようにしています」と語る。