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「指導者が最もやってはいけないのは…」原晋監督が明かした“エース”の作り方…箱根駅伝の常勝軍団・青学大で徹底された“平等感”のヒミツ

posted2025/01/02 06:01

 
「指導者が最もやってはいけないのは…」原晋監督が明かした“エース”の作り方…箱根駅伝の常勝軍団・青学大で徹底された“平等感”のヒミツ<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2024年の箱根駅伝で2年ぶりの総合優勝を果たした青学大の原晋監督

text by

原晋

原晋Susumu Hara

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photograph by

Nanae Suzuki

今年も箱根駅伝が開幕する。前回大会で駒澤大から王座を奪還した青山学院大は、どのような王者の走りを見せるだろうか。

率いるのは原晋監督(57歳)。かつて予選会突破が目標だったチームは、なぜ常に注目を集め続ける強い集団に成長したのかーー。その秘密を解き明かす、原監督著『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(アスコム刊)から、「チームには『平等感』が必要だ」の章を抜粋して紹介します(全3回の2回目/#3につづく)。

◆◆◆

 チームを強くするには、エースという存在が必要です。ほかの部員はエースから強豪チームと戦える自信をもらい、少しでもエースに近づこうと努力することでチーム全体の力が上がります。ビジネスの世界でも、エースと呼ばれる営業マンやエンジニアがいることで組織が活性化し、その結果、業績アップにつながります。

 そうしたチームや組織を引っ張るエースを育てるのも、指導者の役割の一つです。

エースをつくるには、「平等感」が不可欠

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 では、エースを育てるにはどうすればよいか。

 私はエースをつくるには、「平等感」が不可欠だと考えています。

【次ページ】 「指導者が最もやってはいけないのは…」

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