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「原晋監督を見返したい」“箱根駅伝で引退予定”吉田祐也は今や…青学大のテレビに映らない関係「太田(蒼生)さんは…」「お前はサビを落とせ」

posted2025/01/05 17:01

 
「原晋監督を見返したい」“箱根駅伝で引退予定”吉田祐也は今や…青学大のテレビに映らない関係「太田(蒼生)さんは…」「お前はサビを落とせ」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

ここ11年で8度の箱根駅伝総合優勝。原晋監督の下で力をつけたランナーたちの言葉を振り返ろう

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Yuki Suenaga

箱根駅伝に強い青山学院大学のランナーたちは仲間、原晋監督とどんな関係を構築して駆け抜けてきたのか。「Sports Graphic Number」「NumberWeb」各ライターの取材によって得た証言から“テレビに映らない物語”を振り返る。

3年生まで箱根メンバー外だった吉田の大激走

<名言1>
監督を超える営業マンになりたいです(笑)。
(吉田祐也/NumberWeb 2020年1月4日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/842063

◇解説◇
 箱根駅伝で躍動する青山学院大学。原晋監督の巧みなマネジメントとともに、人の心を打つのは――激しいチーム内競争を経てつかみ取ったフレッシュグリーンのタスキを胸に、疾走するランナーたちのストーリー性だろう。

 その中には3年生までは一度も箱根駅伝のメンバーに入れず、「大学での競技引退」を決意していたはずの男が、今や日本マラソン界の主役候補になった人物もいる。それが吉田である。

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 2020年の箱根駅伝で2年ぶり5度目の総合優勝を果たした青山学院大が、駅伝の流れをぐっと引き寄せたのが4区。吉田の1時間00分30秒の走りで首位に返り咲き、後続との差を一気に広げたのだ。

引退して「営業マン」のはずがマラソン日本歴代3位

「みんな天晴れな走りをしてくれましたけど、4区は予想よりもプラスアルファが出ました。あそこまで祐也が走るとは思いませんでしたね(笑)」

 名将・原晋監督は吉田の快走に驚きつつ、称賛した。吉田は2、3年生時「チーム11番目」の評価を受け続けてきた。時には指揮官との意見の衝突があったことも認めている。それでも――。

「監督を見返したいという思いでずっとやってきたんですけど、今は下から4番目の選手をここまで成長させてくれたことに感謝の気持ちで一杯です」

 吉田はその時点で、大手菓子メーカーへの就職が決まっていて、営業職志望だったという。

 しかし、人生とはわからない。

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