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頬に穴をあけ、頭に針を打ち込み…過激な“プロレス男女マッチ”の結末は? “極悪女王の後継者”は棚橋弘至を標的に「普通に引退なんてさせねえから」―2024下半期読まれた記事
posted2024/12/28 06:20
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
2024年の期間内(対象:2024年9月~2024年12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。プロレス部門の第5位は、こちら!(初公開日 2024年11月28日/肩書などはすべて当時)。
エディオンアリーナ大阪のリングサイドは異常な蒸し暑さだった。11月17日に新日本プロレスとスターダムの合同興行『Historic X-over ll』が開催されたが、暑さの話題が先行してしまった。暖房から冷房に切り替わらない空調を止めたことが、この暑さ問題を引き起こしたようだ。
「死活問題、この暑さは」覆面レスラーの嘆き
覆面レスラーにとってはそれがより過酷なものになった。復帰戦となったエル・デスペラードはスターライト・キッドと「兄妹タッグ」を結成して、メインイベントでザック・セイバーJr.、舞華組と戦ったが、その暑さにKOされてしまった格好だ。
「暑いよ。暑いし、もうザックのPK、1回で倒れればよかった」(デスペラード)
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「マスクマンにとってのこれ……」(キッド)
「そう死活問題、この暑さは」(デスペラード)
「デスペっちは1.4決まってるじゃないですか、シングル。私も今日負けちゃったからあれなんですけど、でもシングルのベルト狙ってるんで。来年お互いにシングルチャンピオンになって、また隣に立ちたいです。対角でも」(キッド)
デスペラードは1.4東京ドームでDOUKIの持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑むが、この日は「情けない姿」(本人談)をさらしてしまった。2人は特別仕様のお揃いのマスクで登場してお祭りムードを盛り上げていたが、試合は思うようにいかなかった。
頬に穴をあけ、頭に針を打ち込み…超過激な男女対決
KOPWのベルトをかけた、注目のグレート-O-カーン(以下、オーカーン)と鈴季すずのハードコアマッチ。鈴季は取り出したステープラーで自分の頬にオーカーンのトレードマークの紙を張り付けるように穴をあけ、頬から血を流した。
さらにはオーカーンの頭にも針を打ち込んだ。そして公約通りオーカーンをジャーマンスープレックスで投げて、ドラム缶も使ったが、それでもオーカーンのパワーには勝てなかった。
ハシゴから突き落とされて、アイテム上に投げられて無残にKOされてしまった。鈴季に勝ってほしかったが、男の壁はさすがに厚かった。悔しさを隠せない鈴季に対して、オーカーンの毒舌は止まらない。