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大谷翔平の“本当のスゴさ”は本塁打ではなく…監督とチームメイトが絶賛した“ただのヒット”を分析して判明した事実「あのプレーがなかったら…」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2024/06/24 17:04

大谷翔平の“本当のスゴさ”は本塁打ではなく…監督とチームメイトが絶賛した“ただのヒット”を分析して判明した事実「あのプレーがなかったら…」<Number Web> photograph by Getty Images

絶好調の6月を過ごしているドジャースの大谷翔平

 本塁打は野球の華だ。派手な一撃に目を奪われがちとなるが、野球というスポーツには試合の様々な局面において『すべき仕事』がたくさんある。その一方で『してはいけないプレー』も多々ある。真のプロフェッショナルは決して『してはいけない』プレーはしない。すべき仕事を確実に遂行する。

大谷は“チーム打撃”で勝つ喜びを感じている

 思い起こせば、ヤンキース時代の松井秀喜もそうだった。チームメートに高く評価され、手厳しいニューヨークのメディア、目の肥えた野球ファンにも愛された。その理由はすべきプレーを確実に実践し、チームの勝利に貢献したからだった。

 大谷も自らの言葉でフォア・ザ・チーム、ラインナップについての意識を語った。

「シチュエーションもそうですし、打線のメンバーが変われば流れも変わると思うので、ここまでもそうでしたけど、ドジャースという球団のラインナップにまずしっかり慣れるというか、そこが一番ポストシーズン、短期決戦に向けて、大事なんじゃないかなと思います。ラインナップにしっかり順応できるように。そこは一番大事だと思っています」

 今はケガで離脱中の選手もいるが、ドジャースのベッツ、大谷、フリーマン、スミス、マンシー、T・ヘルナンデスと続くラインナップは他球団にとって脅威の的だ。その彼らは常に『線』で攻撃を仕掛ける。自分勝手なフリー・スインガーではない。これこそがドジャースの最大の強み。メジャー移籍7年目。大谷翔平は初めてその攻撃の醍醐味、チームとして戦う喜びを実感している。充実の秋へ向け、その姿をしっかりと見ていきたい。

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