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大谷翔平の“本当のスゴさ”は本塁打ではなく…監督とチームメイトが絶賛した“ただのヒット”を分析して判明した事実「あのプレーがなかったら…」
posted2024/06/24 17:04
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
「1番・大谷翔平」が躍動している。
ムーキー・ベッツ負傷後、2番から繰り上がり、5試合で20打数10安打、5四球、3本塁打。打率.500、出塁率は.600、OPSは1.700にも及ぶ。負傷前にベッツがマークしていた打率.304、出塁率.405、OPS0.892をサンプル数は違えど大きく上回る。大谷には今、『最強1番打者』の称号が与えられている。
デーブ・ロバーツ監督は米メディアから「なぜ、大谷が1番なのか」と問われ「default」という言葉を使い、笑いながら答えた。
「By default(他に選択の余地がない)。彼は完璧。他の選手で適任はいない。彼には経験もある。スイングも良くなっている。ストライクゾーンをコントロールし、やるべきことをやっている」
「1番」抜擢後、確かに大谷の数字は素晴らしい。だが、大谷の打撃を数字だけで測ることはできない。数字以上の仕事を彼は果たしている。貢献度は絶大だ。
大谷が“ただのヒット”で何度も両手を叩いた場面
18日、コロラドでのロッキーズ戦。ドジャースは4対9とリードされた9回に7点を挙げ、大逆転勝利を収めた。敵地での9回5点差からの逆転勝利は、ブルックリン・ロビンズ時代の1929年6月25日まで遡る。ヒーローは1点差に詰め寄る満塁本塁打を放ったジェイソン・ヘイワードであり、勝ち越しの3点本塁打を放ったテオスカー・ヘルナンデスだったが、この歴史的な勝利に献身的な打撃で繋げた大谷のアプローチを見逃してはならない。