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年俸5000万の新外国人ヘルナンデスは巨人の起爆剤になれるか?「むちゃくちゃ打っていた」マイナー時代の筒香嘉智も絶賛…きっかけは粘着スプレー!?

posted2024/06/12 11:04

 
年俸5000万の新外国人ヘルナンデスは巨人の起爆剤になれるか?「むちゃくちゃ打っていた」マイナー時代の筒香嘉智も絶賛…きっかけは粘着スプレー!? <Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

交流戦で初ホームランを放った巨人の新外国人ヘルナンデス。湿りがちだった打線の起爆剤となれるか?

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 開幕から沈滞が続いていた巨人打線に、交流戦で少し光が差した。きっかけは5月10日に緊急補強したエリエ・ヘルナンデス外野手のバットだった。

 5月28日の交流戦開幕から一軍昇格。同30日のソフトバンク戦では4点を追う3回1死一、二塁から「みんなにいけると思わせてくれた」と阿部慎之助監督が絶賛した突破口を開く3ラン。この勢いに乗って、この回に岡本和真内野手の2ランも飛び出すと一気に5点差をひっくり返しての逆転勝ちを収めた。続く西武3連戦でも13打数6安打と打ちまくって、開幕から湿り続けてきた打線の火付け役となったのである。

 今回は開幕から2カ月近くが経過した時点での緊急補強だったが、ヘルナンデスはすでに3年前から獲得候補としてリストアップされていた選手だったという。

「僕も去年、実際のプレーをアメリカで見ているんです。その時の印象としては決してバンバンとホームランを量産するようなタイプではなかったけど、スイングが非常にコンパクトで右中間、左中間に二塁打を量産するバッターという感じだった」

 吉村禎章編成本部長はこう語る。

 ただ、昨オフの外国人打者の補強では、やはり一発のある長距離砲というのが現場を含めた第1のポイントだった。そのためヘルナンデスは最終候補となった4選手の中にも残らず、メジャー通算178本塁打のルーグネッド・オドーア内野手の獲得に至ったという経緯があった。

 ところがそのオドーアがご存知の通りである。オープン戦での不振、開幕前に二軍での再調整を命じた阿部監督の指令を、本人が拒否して最終的には退団、帰国という騒動になった。

「結局はタイミングだったと思う」

 吉村本部長は振り返る。

「こちらもこれまでリストアップした選手を中心に新しい選手を探しているときに、彼もメジャー昇格のチャンスがなくなっていた。それでレンジャーズと接触したら、レンジャースの(クリス・ヤング)GMも『彼は日本向きの選手だと思う』と推薦してきたんですよね」

当初は球団内でも期待されていなかった?

 それで一気に獲得へと舵は切られた。

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