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[マニアック対談]村田諒太×福田直樹「僕たちが熱狂したあの頃」
posted2024/06/01 09:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Takuya Sugiyama
選手とカメラマン。異なる職業に就いた2人の根底にはボクシング愛という共通項があった。さあ語ろう、青春を捧げた憧れのボクサー達のことを。
村田 福田さんとボクシングをじっくり話す機会って初めてですよね?
福田 随分前にはなるんですけど、あるテレビ局で村田さんが私の友人でもある俳優の香川照之とボクシングのマニアックな話をしていたときに、ちょっと入らせてもらったくらい。確かそのときは強打で鳴らしたジュリアン・ジャクソン(元WBA世界スーパーウエルター級、元WBC世界ミドル級王者)の話で盛り上がりましたね。
村田 へロール・グラハム戦やテリー・ノリス戦のKOシーンなんて最高ですよね。パンチ力なら歴代ナンバーワンと言ってもいいんじゃないかって。
福田 倒し方がとにかくかっこいい。パンチ力が一番あったとの見解は同感です。
村田 早速、話が止まらなくなってしまいそう(笑)。対談のテーマが「自分たちが一番熱狂して観戦した時代」ということですが、福田さんはいつごろからボクシングに熱中するようになったんですか?
福田 小学校低学年のころからこんな厳しいスポーツはほかにないとボクサーを尊敬していました。世界タイトルマッチになるとテレビの前で正座して見ていましたよ。小6のときにウィルフレド・ゴメスとロイヤル小林のWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチがあって、下がりながら左フックで倒すシーンに衝撃を受けました。そこから海外のボクシングに関心を広げるようになったんです。