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サッカー五輪代表OA枠「三笘薫、中村敬斗と…前線の衝撃だ」トルシエが推す“意外な3人”「15歳時に初めて見た」藤田譲瑠チマとの縁も明かす
text by
田村修一Shuichi Tamura
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/07 11:13
トルシエがパリ五輪メンバーとして推す三笘薫と久保建英は東京五輪でもプレーした
「もちろんある。これまでもロンドン(2012年)、東京(2021年)と準決勝に進み、あと一歩のところまで迫っているのだから。だが、そこから先が簡単ではないこともまた確かだ」
――守備の強化も必要でしょうか。
「GK小久保をはじめ、関根や高井らの守備陣は素晴らしい。ただ、もう少し重さは必要かもしれない」
――あなたはこの大会の他の試合も見ています。アジアの若い世代のサッカーをどう総括しますか?
「韓国はじめいくつかの国には失望したが、準々決勝以降はそれぞれが難しい試合を戦った。ただ、素晴らしい大会とは言い難かった。最大のサプライズはインドネシアで、インドネシアの躍進を印象づけた大会だった。しかし日本や韓国がそうであったように、アジアの最高クラスの選手たちが参加しなかったので、優れた大会とはいえなかった」
アジアの進化はアジアカップから続いている
――アジアサッカーのヒエラルキーが変化したと感じましたか。
「変わったと思う。すべてのチームがボールを保持してプレーを構築しようとしていたのは明らかだ。レベルの低いチームはひとつもなかった。マレーシアは少しレベルに達していなかったが、タイには驚いた。小さな国々が進化を遂げていた。
だが判断は難しい。9日に行われるインドネシアとギニアの大陸間プレーオフが、君の質問に対する答えになるだろう。アジアサッカーの進化を測るには、他のサッカーとの比較が必要だ。進化したのは間違いないが、アフリカにどれだけ近づいたか。答えを得るのは木曜になるだろう」
――進化はアジアカップから続いているといえますか?
「その通りで、アジアカップでは日本と韓国が敗退し、オーストラリアやイランも敗れた。今回もそうで、韓国やオーストラリアが敗れ、カタールも敗れた。小国がレベルアップし、大国との差を埋めつつある。それが今大会でも顕著だった」
――メルシー、フィリップ。五輪に関しては、また改めて話を聞かせてください。