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U-23日本代表“五輪当確の4人”は「フジタ、コクボと…」ブラジル人記者が誰よりも早くパリ本戦展望「パラグアイも“スペイン級”だよ」
posted2024/05/03 17:04
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
NurPhoto/Getty Images
U-23アジアカップ決勝で日本が対戦するウズベキスタンは、日本人にはあまり馴染みのない国だろう。中央アジアの多民族国家で、人口は3500万人余り。面積は、日本より2割近く広い。首都は、かつてシルクロードの中継地として栄えたタシケントだ。
決して身近とは言えない国とも国際大会で対戦し、興味を持つ機会を与えてくれるのが、世界中にほぼ満遍なく普及しているフットボールの良いところ。
A代表は、FIFAランキング64位(注:日本は18位)。まだワールドカップ(W杯)に出場したことがない、いわばアジアの中堅国だ。2022年W杯は、アジア2次予選で敗退。しかし、2026年大会はE組でイランと同勝ち点をあげ、すでに最終予選進出を決めている。
近年、育成年代ではアジア予選を突破することが多く、昨年のU-17W杯でベスト8、U-20W杯でベスト16。2022年のU-23アジアカップには日本と同様、U-21代表で臨み、準決勝で日本を2-0で倒して準優勝を飾った。
日本もウズベキスタンも前大会を経験した選手が数人ずつ、今大会に出場しており、日本にとってはいわばリベンジの機会となる。
今大会の準決勝では、準々決勝で延長、PK戦の末に強豪韓国を退けてこの大会最大のサプライズを巻き起こしたインドネシアを2-0で下し、2大会連続の決勝進出を成し遂げた。
ウズベキスタンは「日本と少し似ている」
――今大会で、ウズベキスタンはここまで5戦全勝。しかも、すべて2点差以上で勝利を収めている。得点14は最多で、失点は何とゼロです。
「数字だけ比べたら、ウズベキスタンが圧倒的に有利だね。でも、フットボールは数字だけでは測れないから大丈夫(笑)」
――それほど大柄な選手はいませんね。
「攻撃陣は、日本以上に小柄な選手が多く、スピードとテクニックに長けている。素早いパスワークで崩すヨーロッパスタイルで、日本と少し似ている。
A代表に招集された経歴を持つ選手が10人もおり、うち5人は今年初めのアジアカップに出場している。左ウイングのエルキノフ(22)、MFファイズラエフ(20)、CBクサノフ(20)はすでにA代表でも主力だ」
ウズベクの主力がクラブ事情で決勝は欠場
――ところが4月30日、エルキノフ(アル・ワフダ)とクサノフ(ランス)はクラブから帰還を命じられ、ファイズラエフ(CSKAモスクワ)も決勝は欠場するという報道がありました。