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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
森保ジャパンは再び屈辱、ジーコとザック体制でアジア杯優勝したが…「W杯成績とほぼ直結しない」からこそ問われる“次の一手”とは
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Sugiyama/Kiichi Matsumoto
posted2024/02/18 11:00
2011年アジア杯を制したザッケローニ監督と、今大会のアジア杯での森保一監督
・04年アジア杯:優勝
・06年W杯:GS1分2敗で敗退=28位
・07年アジア杯:4位
・10年W杯:GS2勝1敗で突破(自国開催以外で初)=9位
ジーコ監督時代、04年アジア杯で優勝しながら、06年W杯ではGS最下位。一方、イビチャ・オシム監督の下で臨んだ07年アジア杯ではベスト4に留まりながら、岡田監督に体制が替わった10年W杯では自国開催以外の大会で初めてGSを突破している。
ザック時代も優勝→W杯は…
・11年アジア杯:優勝
・14年W杯:GS1分2敗で最下位=29位
・15年アジア杯:ベスト8
・18年W杯:GS1勝1分1敗で2位突破=15位
・19年アジア杯:準優勝
・22年W杯:GSを2勝1敗の首位で突破=9位
・23年アジア杯:ベスト8(実施は2024年)
・26年W杯:???
アルベルト・ザッケローニ監督時代、11年アジア杯の優勝は2014年W杯の好成績には結びついておらず(GS最下位)、反対に15年アジア杯では今大会と同様、準々決勝で敗退。このタイミングでハビエル・アギーレ監督からヴァイッド・ハリルホジッチ監督に体制変更となり、最終的に大会直前で西野朗監督が率いることになった2018年W杯ではGSを突破した。
一方で、森保一監督体制はどうか。
19年アジア杯で準優勝すると、22年W杯ではGSを首位で突破し、ラウンド16でも強豪クロアチアにあと一歩のところまで肉薄している。
筆者の印象では、2019年までのアジア杯の直近8大会のうち、W杯の成績とリンクしていたのは00年と19年の2大会だけで、1大会がまずまず、残り5大会が(良くも悪くも)反対もしくはほぼ反対の成績となっている。
アジア杯での好成績がその後のW杯の好成績を保証しないのと同時に、アジア杯で不振であってもW杯でも不振とは限らない。つまり「日本代表の場合、アジア杯の成績と直後のW杯成績はほとんど関係がない」という結論にたどり着く。
ほかのアジアの強豪国はどうだったか
それでは、アジアの他の強豪国においてはどうか。