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「頑固で、負けず嫌い」の森保一監督に鍛えられた“平山世代”のボランチ出世頭・青山敏弘(37歳)が今季中に必ず立ちたい“舞台”とは? 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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posted2023/10/25 11:06

「頑固で、負けず嫌い」の森保一監督に鍛えられた“平山世代”のボランチ出世頭・青山敏弘(37歳)が今季中に必ず立ちたい“舞台”とは?<Number Web> photograph by Atsushi Iio

同学年の選手たちが引退していく中、いまだ情熱を燃やし続ける青山敏弘(37歳)。森保監督との思い出や盟友たちへの思いを明かした

――先日、青山選手と同学年の李忠成選手(アルビレックス新潟シンガポール)が今季限りの引退を表明しました。青山選手は1986年の早生まれで、86年生まれはけっこう頑張っているけれど、85年生まれはほとんど引退してしまいましたね。

青山 そうですね。J1だと、千葉(和彦)ちゃん(アルビレックス新潟)と、山本脩斗(湘南ベルマーレ)ぐらいかな。

――86年生まれだと、興梠慎三選手、西川周作選手(いずれも浦和レッズ)、家長昭博選手(川崎フロンターレ)、長友選手(FC東京)、岡崎慎司選手(シント・トロイデン)……。

青山 でも、意識するのは、やっぱり同学年の85年生まれですね。

――“平山世代”ですね。その平山相太さんは筑波大学サッカー部のコーチ、増嶋竜也さんはSHIBUYA CITY FCの監督を務めています。

青山 びっくりですよね。小林祐三はサガン鳥栖のスポーツダイレクターをやっているし。ピッチで同学年に会えないのは寂しいですよ。まあ、自分も今はピッチに立ってないけれど(笑)。同学年には負けたくないっていう気持ちでずっとやってきましたから。だからこそ今、現役を続けさせてもらっているのは当たり前じゃないんだってつくづく思いますね。だからこそ、僕はやらなきゃいけないなって。

――同学年で最も意識したライバルは?

青山 同じポジションの選手、みんなですよ。ボランチの選手は常に意識していましたね。梶山陽平、本田拓也……タニ(谷口博之)もボランチをやってたし、あとは(増田)誓志とか。オリンピック代表で一緒にやってた選手たちには、常に負けたくなかったね。というか、負けてたのよ、プロに入ったばかりの頃は。ライバルにもなれなかった。でも、結果的に長くやらせてもらって、優勝とか、日本代表とか、いろいろ経験させてもらいましたけど、ライバルと思える存在がいてくれたのは、自分にとって大きかったですね。それに成長すればするほど、また新たな壁というのか、偉大な先輩方が相手チームのボランチにはたくさんいたんで。そういう方々と試合をするのはすごく楽しかったです。

「いつも通りじゃ、タイトルは掴めない」

――なかでも、小笠原満男さんのことをすごく尊敬しているそうですね。

青山 勝負強いんですよね。チームとして何個もタイトルを掴み取って、満男さん自身もチャンピオンシップMVP、天皇杯決勝MVP、ナビスコカップ決勝MVPに輝かれて。チームを勝たせる選手って、こういうことだよなって。うまいとか、強いのも大事ですけど、一番は勝たせられるかどうか。よく「決勝でもいつも通りのプレーを」って言うじゃないですか。でも、満男さんや、ヤットさん(遠藤保仁)もそうだけど、決勝でいつも以上のプレーを普通に出してきますもんね。いつも通りじゃ、タイトルは掴めない。場数を踏むことが大事なんでしょうけど、やっぱり勝つ星のもとに生まれてきた人っていますからね。それを言葉で説明するのは難しい。

――サンフレッチェの若い選手たちも、昨年の2度のカップ戦決勝で何か感じてくれましたかね?

青山 どうですかね(笑)。でも、20代前半で去年のタイトル獲得を経験した選手たちは、僕よりも遥かに多くのタイトルを掴むチャンスがあるんだろうな、そのたびに強くなっていくんだろうなって思います。だからこそ、早く次のタイトルを獲らないといけない。そうやってタイトルを掴みにいくことが当たり前のチームになっていかないと。

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