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「頑固で、負けず嫌い」の森保一監督に鍛えられた“平山世代”のボランチ出世頭・青山敏弘(37歳)が今季中に必ず立ちたい“舞台”とは?

posted2023/10/25 11:06

 
「頑固で、負けず嫌い」の森保一監督に鍛えられた“平山世代”のボランチ出世頭・青山敏弘(37歳)が今季中に必ず立ちたい“舞台”とは?<Number Web> photograph by Atsushi Iio

同学年の選手たちが引退していく中、いまだ情熱を燃やし続ける青山敏弘(37歳)。森保監督との思い出や盟友たちへの思いを明かした

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飯尾篤史

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2014年ブラジルW杯に出場し、15年にはJリーグMVPに輝いた青山敏弘がこの2年、苦しいシーズンを過ごしている。スタメンどころか、ベンチにすら入れない日々が続く。サンフレッチェ広島一筋20年、37歳となった稀代のボランチの本音に迫った。【全3回の3回目/前編中編から読む】

 2014年のブラジル大会に続く2度目のW杯出場の可能性は、目前で断たれた。

 18年5月24日、ロシアW杯に向けた日本代表合宿に参加した青山敏弘は、傷めていた右膝の手術の必要性をメディカルチェックで指摘され、離脱を余儀なくされた。

 チームメイトに別れを告げる際、足首を傷めていた岡崎慎司に「足首、あんまり無理せず、頑張ってよ」と伝えると、「ここは無理するとこだよ!」と食い気味に言われ、返す言葉がなかった。

「ああ、自分はワールドカップに対する考え方が甘かったんだなって。今の自分が来る場所じゃなかったなって……」

 岡崎の言葉で吹っ切れた青山はサンフレッチェ広島で復活を遂げ、W杯後に立ち上げられた新生日本代表のメンバーに選ばれた。

 指揮を執るのは森保一監督。青山にとっては12年から17年夏まで一緒に戦った恩師である。

 19年1月のアジアカップのメンバーにも選ばれ、ウズベキスタンとのグループステージ第3戦にボランチとしてフル出場を果たした。ところが、この試合で右膝に違和感を覚え、チームから離れることに――。

 今のところ、この試合が青山にとって最後の代表キャップとなっている。

 それからおよそ4年後、森保ジャパンのカタールW杯での戦いは、青山の目にどう映ったのか。そして、森保監督に対しては、どんな思いがあるのだろうか。

父のようなミシャ、兄貴のような森保

――ミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ)はお父さんのような存在だったと。では、森保監督は青山選手にとってどんな存在でした?

青山 森保さんは、兄貴的な存在ですよね。それにプロ経験があるから、プロ選手の感覚や気持ちをすごくわかってくれる。選手にすごく近いというか。あとは……ちょっと頑固な感じで、曲げないところは曲げないし、それに、すごく負けず嫌いなんですよね(笑)。

――それは、どういうところで感じるんですか?

【次ページ】 「負けたら一番悔しそうですもん(笑)」

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