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兄マルケスが恋人との“ラブラブ写真”を公開! レース一辺倒だった最速ライダーに漂う「もしかして」の気配

posted2023/06/02 11:00

 
兄マルケスが恋人との“ラブラブ写真”を公開! レース一辺倒だった最速ライダーに漂う「もしかして」の気配<Number Web> photograph by Satoshi Endo

今季もまだ「最速ライダー」たる結果を残せていないマルケスだが、怪我については「完治した」とコメントしている

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遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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Satoshi Endo

 5月中旬に行われた第5戦フランスGPの後、グランプリは3週間のインターバルに入った。そのインターバルもまもなく終わるが、この間、話題になったのは、マルク・マルケスが恋人でデジタルクリエイターのジェンマ・ピントさんをSNSで紹介したことだった。マルケスが恋人との“ラブラブ写真”を公開するのは初めてのことで、レース以上に大きな話題となった。

 マルケスにはMotoGPクラスにデビューした頃にも付き合っていた恋人がいた。その存在を隠すことなく仲睦まじい様子だったが、デビューシーズンにしてチャンピオン街道を突き進むマルケスは、すぐに恋人と別れることになった。当時の報道では、一年中世界を転戦するマルケスになかなか会えないことに、恋人が耐えられなかったからだと言われた。その後もマルケスの恋人の存在はときおり話題になったが、交際には発展しなかったようで自ら紹介することもなかった。

 それが今回は堂々とツーショットを公開。フランスGP後のモロッコでの休暇中の写真はネットで瞬く間に広がった。

ストイックな絶対王者

 1993年生まれのマルケスは、2008年に125cc(現在のMoto3)クラスにデビュー。3年目の10年にタイトルを獲得した。11年にはMoto2クラスにスイッチして12年にタイトルを獲得。20歳になった13年には、ワークスチームのレプソル・ホンダからMotoGPクラスにデビューし、2戦目にして最高峰クラス初優勝を達成。さらにチャンピオンを獲得し、史上最年少記録を次々に更新しながら、以降「絶対王者」として君臨。最高峰クラスで6度のタイトルを獲得した。

 そして20年7月のスペインGPで右腕上腕骨を骨折して以来、マルケスは怪我との闘いを続けながらも常にグランプリの話題の中心であった。今年は低迷が続くホンダ勢の中で唯一異次元のスーパーライディングを見せているが、サーキットを離れた「恋バナ」で話題を集めるのは初めてのことだった。

 本来、ストイックにレースに向き合うタイプのマルケスが恋人を公開するとは、どんな心境の変化だろうか。こうして恋人との時間を大切にするようになるのは、もしかして引退の時期が近づいているのでは、と思ったりもする。

 これまでマルケスは、家族、そしてライバルでもある弟のアレックスと多くの時間を共有してきた。いつだったか、僕がマルケスが生まれ育ったセルベーラの街にある兄弟のミュージアムを訪れたときのこと。オフィシャルショップを眺めていると、そこに自転車トレーニングを終えたマルケス兄弟が帰ってきた。レース翌日だというのに、山道でマウンテンバイクに乗ってきたという二人は泥だらけ。「今日はレースが終わったばかりだから、二人で60km走って来ただけ」とこともなげに話してくれた。

【次ページ】 私生活の変化が示すサイン

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