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大谷翔平の“兜かぶせ”も話題に…エンゼルスの“お祝い担当”だった選手が語る思い「チームがひとつになる」 兜のまさかの値段に他チームも驚いた 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/06/01 11:05

大谷翔平の“兜かぶせ”も話題に…エンゼルスの“お祝い担当”だった選手が語る思い「チームがひとつになる」 兜のまさかの値段に他チームも驚いた<Number Web> photograph by JIJI PRESS

エンゼルスの“初代兜担当”フィリップスは、大谷翔平とのあたたかな交流も話題になった

吉田正尚の「ダンベル」に選手たちが込めた意味

 ホームラン・セレブレーションで共通することは「チーム全体で楽しみたい」と「仲間意識を高めたい」という思いだ。その中でレッドソックスが取り入れた『マッチョマン・ダンベル』には「思いやる心」が含まれていた。ドジャースから移籍しチームリーダーを務めるベテラン内野手のジャスティン・ターナーが教えてくれた。

「昨年このチームは洗濯カートに選手を乗せて楽しんだ。毎年変わっていくものだけど、今年はマサ(吉田正尚)が新しく来た。彼のダンベルを使い、ホームランを祝うことでマサが少しでも快適になる手助けになるならいいと思ったんだ。全く異なる国に来てコミュニケーションは大きな壁になる。彼を歓迎している。快適に過ごしてもらいたい。我々にはそういう思いがある。だからあのダンベルが定着した。今ではあのダンベルを持てば誰もがマサのようにマッチョマンになれると思うようになったよ(笑)」

 オリックス時代の吉田の応援グッズだったおもちゃのダンベルを日本から取り寄せ持ち込んだのはアレックス・コーラ監督だったという。侍ジャパンで“たっちゃん”ことラーズ・ヌートバーの『ペッパーミル・パフォーマンス』をチーム全体で受け入れたのと思いは同じ。ホームラン・セレブレーションにも心温まるストーリーはある。

初代“兜”担当が語る「セレブレーションの価値」

 エンゼルスで初代兜担当を務めたフィリップスはこんな話をしていた。

「ホームラン・セレブレーションはチームの結束力を高める普遍的な行為だと思う。兜を被せることでみんなが楽しみ、喜びあい、チームがひとつになるなら、僕は喜んでこの役割を引き受けるよ」

 選手の笑顔はファンの心をも豊かにする。ホームラン・セレブレーションを楽しみたい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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