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大谷翔平の“兜かぶせ”も話題に…エンゼルスの“お祝い担当”だった選手が語る思い「チームがひとつになる」 兜のまさかの値段に他チームも驚いた 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/06/01 11:05

大谷翔平の“兜かぶせ”も話題に…エンゼルスの“お祝い担当”だった選手が語る思い「チームがひとつになる」 兜のまさかの値段に他チームも驚いた<Number Web> photograph by JIJI PRESS

エンゼルスの“初代兜担当”フィリップスは、大谷翔平とのあたたかな交流も話題になった

 ホースに流し込むのは水だったり、スポーツドリンクだったりするという。外野手のオースティン・ヘイズは結束力という言葉を使った。

「ホーマー・ホースは大好きだ。気に入っているよ。以前はハイタッチだけだったけど、その後、塁を回る時やホームに帰ってきた時に自分なりのパフォーマンスをするようになった。それが今ではチーム全員で祝うようになった。個人でなくチーム全体になったので道具を持ち出すようにもなった。そこにチームの違いや個性が出ていると思う。チーム全体がひとつになるとその結束力で仲間意識も高まる。だからいいんだ」

釣り人姿+釣竿で祝うチームも

 ミネソタ・ツインズは釣り人のジャケットを着て釣竿を使い祝うようになった。題して『フィッシング・コスチューム』。考えだしたのはマイアミ・マーリンズから移籍した先発右腕のパブロ・ロペスだった。

「何かをしなければいけないと思ったんだ。ミネソタならではのものを探し楽しみたかった。僕らがスタジアムに行く時間はちょっと早いんだ。だから野球の試合はまだやっていない。その時間、ミネソタではテレビをつければ釣り番組ばかりが流れている。だからスタッフに聞いたんだ。『ミネソタはそんなに釣りが盛んなの?』って。

 それからストアに行った。そこでフィッシング・ジャケット(チョッキ)と子供用の釣竿を買ったんだ。ミネソタは1万もの湖があることで知られているからね。このチームにはピッタリだと思った」

エンゼルスの“兜”の値段は33万円だが…

 ホームランを打った選手はダグアウトに戻るとジャケットと釣竿を手渡される。決めのポーズは選手それぞれ。ロペスは言う。

「長いシーズンだから楽しまなきゃね。野手たちにはいつもホームランを打ってもらいたい。そんな時にこのジャケットと釣竿があれば、みんなで楽しめるんじゃないかと思った。ホームラン・セレブレーションは選手にとってオアシスみたいなものだ」

 ロペスに購入費用を聞くと彼は小声になった。

「うちのは50ドル(約7000円)くらいだよ(笑)」

 エンゼルスの『兜』の値段は33万円。それを伝えるとロペスは目を丸くして驚いた。それで言えば、オリオールズの『ホーマー・ホース』は50ドルもしないだろう。球団それぞれで面白い。

【次ページ】 初代“兜”担当が語る「セレブレーションの価値」

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