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大谷翔平の“WBC後も”愛されすぎな日常…仲良しサンドバルとは冗談ずくめ、中国代表のエンゼルス後輩は感激「ショウヘイは地球上でナンバーワン」
posted2023/04/14 11:02
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
JIJI PRESS
侍ジャパンが3大会ぶりの世界一に輝いた第5回WBC。大会MVPの大谷翔平投手(28)を始め、エンゼルスでは今季の開幕ロースター選手のうち10人がWBCに参加した。最も記憶に残る名場面と言えば、米国代表で主将を務めたマイク・トラウト外野手(31)と大谷の直接対決。日米決戦、1点差の9回2死から対戦する最高のシナリオが実現し、トラウトから空振り三振を奪った大谷が胴上げ投手になるという、夢のような幕切れとなった。
帽子とグラブを放り投げ、今までにないほどの勢いで喜びの感情をあらわにした大谷は、大会を通じて気迫を前面に出していた。時に、メジャーリーガー特有の大きなジェスチャーでチームの士気を高める姿もあった。
エンゼルス合流後、トラウトと大谷は「ハグしたよ」
全力プレーで仲間を鼓舞する姿はトラウトも同じだった。決勝戦、大谷から空振り三振を取られ試合終了となった瞬間は声を上げて悔しさを表現。準優勝で唇をかむ結果にはなったが、「信じられないくらい素晴らしい経験になった。高校生の時を思い出させてくれた。野球のグラウンド上で、最高の瞬間の1つだったと思う。ただただ、特別な時間だった」と、国を代表して戦うことの喜びをかみしめていた。
WBCでは宿敵となったライバルも、エンゼルスでは気の置けない仲間たち。トラウトはWBC後に大谷と再会すると「ハグしたよ」と明かし、健闘を称え合ったという。シーズンで開幕投手を任されていた大谷は調整登板の準備のため、トラウトより一足先にチームに合流。監督やコーチ、選手を始め、球団スタッフと顔を合わせると、WBC優勝を祝福された。
「みんなにおめでとうと言ってもらってすごいうれしかった。久々にみんなの顔を見てこのチームでも優勝したいなという気持ちになりましたね」
大谷と仲間の絆はより一層、強くなった。