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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
中村憲剛が「9月の欧州遠征で見てみたい」と語る “国内組の選手”とは?「藤田譲瑠チマと岩田智輝はセットで呼んでもいいのでは」
posted2022/08/10 17:02
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph by
JFA/AFLO
7月に開催されたE-1選手権で、日本代表が9年ぶり2度目の優勝を飾った。カタールW杯のメンバー入りに向けてラストチャンスとも言われた大会で、国内組の選手たちが自らの個性と能力をアピールすることに成功した。
2008年と10年開催の同大会に出場し、その後の南アフリカW杯でもメンバー入りを果たした元日本代表の中村憲剛氏は、「これまでとは違うタイプの選手が出てきた」と期待を寄せる。記事後編では前編に引き続き、E-1選手権でインパクトを残した選手たちの可能性について言語化してもらった。(全2回の2回目/前編へ)
2008年と10年開催の同大会に出場し、その後の南アフリカW杯でもメンバー入りを果たした元日本代表の中村憲剛氏は、「これまでとは違うタイプの選手が出てきた」と期待を寄せる。記事後編では前編に引き続き、E-1選手権でインパクトを残した選手たちの可能性について言語化してもらった。(全2回の2回目/前編へ)
西村拓真も面白い存在です。
そもそも彼はストライカー的な選手でしたが、所属する横浜F・マリノスでは4-2-3-1のトップ下で起用されています。そして、今大会でも同じ役割を担いました。アタッキングサードのライン間でボールを受けることができ、ニアゾーンやポケットに走ることもでき、シュートも決められる。
守備面での貢献度も抜群でした。所属するF・マリノスでかなりの走行距離を出していて、Jリーグ全体でトップの走行距離を記録した試合もあります。E-1選手権でもプレスのスイッチを入れる、プレスバックをするといったことはもちろん、ボールの奪い合いにふたり目として加わって引っ掛けるシーンもあった。その運動量で攻守にわたってチームを助けていました。
日本の基本システムは4-3-3ですが、カタールW杯では4-4-2や4-2-3-1で戦う時間があるかもしれない。トップ下やセカンドトップという場所が出てきたときに、所属クラブですでに役割が整理されている西村は期待できる選手と言えます。
そもそもFWの選手ですから、ゴールを取れるところへ自然に入っていける。MFタイプのトップ下との違いです。海外組を含めたメンバーを見ても、彼のようなタイプはいません。古橋亨梧がやや似たタイプかもしれませんが、いずれにしても面白い存在です。