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「今まで野性的と言われてきたけど…」37歳となった川内優輝は、科学の力でさらなる進化を追い求める
posted2024/09/26 11:30
text by
和田悟志Satoshi Wada
photograph by
Shiro Miyake
昨年10月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で、プロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損害保険)は終盤までレースを沸かせた。このとき36歳。数々の激戦をくぐり抜けてきた経験を武器に、かつて“公務員ランナー”として名を馳せていた頃とはまた違った強さを見せた。
「ここ数年、高地トレーニングをやるようになり、実業団の練習にも加わるようになりました。加齢に負けないぐらいスピードが出るようになったので、まだまだ記録が伸びるし、もっともっと活躍できると思っています」
アップデートを重ねて進化してきた川内には、こう言い切れるだけの自負があった。
MGCで4位となり、4年に一度の国際大会の日本代表は逃したものの、その補欠に選出された。そして、万が一の出番に備えて、補欠を解除されるまで準備を進めてきた。しかし、川内自身が思わぬ事態に見舞われてしまう。世界的なスポーツの祭典が開催されている最中、川内は臀部を怪我し、8月は全く走ることができなかった。1カ月間の走行距離が“0”だったのは、6歳で走り始めてから初めてのことだったという。
「走れないので体力をあまり消耗しないからか、寝つきが結構悪かったんです。寝ていても、痛めている臀部が気になりました」
こう話すように、睡眠のトラブルにも直面した。
そんなときに出会ったのが西川株式会社の[エアー]シリーズの[エアーSX]マットレスだった。
「ふわふわで本当にびっくりしました。今まで使っていたマットレスはもっと硬かったので、寝ていると臀部がだんだん痛くなってきたのですが、それがなかった。でも、柔らかいのに、沈み込み過ぎるわけでもない。硬すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い硬さだと感じました。マットレス1枚で、こんなに気持ちよく眠れるなら、もっと早く導入すれば良かったと心から思いました」
川内は初めて[エアーSX]マットレスに横になった時の感動をこう語る。
普段から睡眠スコアを記録しているが、臀部の怪我をしてからは低いスコアが続いていたという。つまり、それほど睡眠の質が低下していたということだ。だが、[エアーSX]マットレスで寝るようになって、久々に怪我をする前と同等のハイスコアが出たという。
「クッション性が良いので、臀部が気にならずに、最初にぐっと深く眠れました。マットレスの効果は大きいと思います」