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4大会連続出場へ…長友佑都が語っていた“逆境のサッカー日本代表”「批判と称賛の大きさが自分の価値なんだ」 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byGetty Images

posted2022/02/01 11:06

4大会連続出場へ…長友佑都が語っていた“逆境のサッカー日本代表”「批判と称賛の大きさが自分の価値なんだ」<Number Web> photograph by Getty Images

昨年11年ぶりに古巣・FC東京に戻った長友佑都。W杯4大会連続出場への想いを語った

 すべてをうまくいかせようと思っても無理がある。この受容こそがキャリアの成せる業。引き締めるところとナーバスになり過ぎてはいけないところ、戦術においてもコンディションにおいても、体と脳が固まらないように。

 3試合やって得点はわずかに1。ゴールを挙げなければ勝ち点3を手にすることはできない。

 あの日、長友は前半から率先してチームで共有したことを表現しようとした。

 高い位置にポジションを取って、センターバックからフィードを引き出していく。冨安からのパスに抜け出してゴール前へ折り返せば、次に吉田のフィードを起点に南野とのワンツーから大迫勇也の頭へクロスを狙う。ゴールには結びつかなかったが、相手のウイークポイントとにらんだ裏を突くことに一役買った。

 左サイドの守備のスライドがうまくいかず、つり出されたところからボールを運ばれてFKを与えた。それが失点につながっている。だが、それよりも彼の積極果敢な姿勢がチームを勇気づけた意味のほうが遥かに大きかった。

 死力を尽くして手にした勝ち点3。とはいえ森保ジャパンに対する逆風が収まったわけではない。長友のパフォーマンスに対する不満の声もある。しかしながら彼は微動だにしない。

批判が大きければ大きいほど、称賛も大きくなる

「大きく称賛されるのも批判されるのもその選手の価値だと思います。日本代表としてプレーして期待と責任を背負って戦っている証でもある。だから後輩や若手には言っています。称賛もそうだけど、批判も含めてその大きさが自分の価値なんだよって」

 称賛も批判もエネルギーに変えてしまう。そうやって日本代表を生き抜いてきた。遠藤保仁に次ぐ歴代2位の129キャップを積み上げてきた。

 チーム自体もそうだ。大会前に大逆風を受けた南アフリカワールドカップも、監督交代という大激震があったロシアワールドカップも、その反動からベスト16までたどり着いた成功体験が、そう言わしめる。

【次ページ】 「もし自分が出られなかったとしても、気持ちは変わらない」

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