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【祝37歳】長谷部誠の“怪物化”にフランクフルト重鎮が感服… 本人は「カズさんには敵わない」と謙虚
 

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島崎英純

島崎英純Hidezumi Shimazaki

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photograph byGetty Images

posted2021/01/18 18:00

【祝37歳】長谷部誠の“怪物化”にフランクフルト重鎮が感服… 本人は「カズさんには敵わない」と謙虚<Number Web> photograph by Getty Images

ここ数年、長谷部誠のプレーヤーとしての評価は高まるばかりだ。そのプレーをまだまだ、見ていたい

 1月18日に37歳の誕生日を迎えた彼は、昨年11月から12月に今後の処遇が取り沙汰されることがありました。それは、ヒュッター監督が長谷部を4試合連続でベンチに待機させた時期で、指揮官自身はプレスカンファレンスでこんな発言をしていました。

「最高のプロ精神を持つ選手のひとり」

「マコトは経験豊富な選手で、私が指導した中でも最高のプロ精神を持つ選手のひとりだ。ただ、彼自身も時にはプレーできないことに理解を示してくれている。(中略)マコトが(最終ラインで)プレーすれば、マルティン・ヒンターエッガー、エバン・エンディッカのうち1人がプレーしないことになる。エンディッカは若く、その才能とクオリティから近い将来高額な移籍金で売却することになるかもしれない。そうなれば(彼を起用しないのは)『諸刃の剣』とも言える」

勇み足の“引退報道”はひとまず収束

 ちなみに、この会見で「マコトは37歳。彼のサッカー選手のキャリアは夏に、ほぼ確実に終りを迎える。僕はそう思うんだけどね」と言ってしまったのはヒュッター監督の勇み足。後に長谷部本人から「(今後のことはまだ)何も決まっていない」と聞き、僕自身もほっと胸を撫で下ろしました。しかし、この時期にヒュッター監督が長谷部を先発リストから外す意向をほのめかしていたのは事実です。

 長谷部の起用法や処遇に関しては、昨季や一昨季も話題となりました。しかも、それはウィンターブレイクに入る前の年末近辺のこと。でも僕の記憶が確かならば、これまでの長谷部は決まってその評価を覆し、年明け以降からは再び絶対的な中軸としてチームの勝利に大貢献し、その都度クラブと新たな契約を交わしてきたと思うのです。

 昨年の12月15日に行われた第12節ボルシア・メンヘングラッドバッハ戦で、長谷部は5試合ぶりに試合出場を果たしました。

3バック中央から守備的MFに移った“怪物”

 ポジションは彼の聖域と言える3バックの中央で、フル出場。チームはまたしても引き分け(3-3)に終わりましたが、それでもリベロでプレーする長谷部の影響力に対し、現地メディアは高い評価を与えました。

 長谷部は続く第13節以降も先発出場を続け、チームもアウクスブルク、レバークーゼン、マインツ、そしてシャルケを撃破して4連勝を飾ったのです。

 しかもレバークーゼン、マインツ、シャルケ戦での長谷部はドイツ式で言うところの「背番号6」、いわゆるディフェンシブミッドフィルダーのポジションを任されました。

 ブンデス最年長選手が高いプレーインテンシティとハイフィジカルを求められるミドルエリアで溌溂とプレーする姿に対して、「フェノメーン(怪物の意)」と称する現地メディアもあったほどです。

【次ページ】 ちなみにイエロー4枚、整っている……のか?

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